四季のうた [歌詞]
エレカシには四季折々、いろいろな季節の歌がある。 …という印象は本当だろうか? 調べてみた。 実は聞き手の印象ほど季節を明示する歌はないのである。 それらしいものを勘定に入れても、約60曲。 (筆者の独断と偏見によるが、根拠となる歌詞は詳細に記す) エレカシの既発表曲が210曲であるから。 なんと約1/4である。25%しか季節にかかわるものがないのだ。 「春夏秋冬」とか、「月」「星」「風」を入れれば、 もう少し増えるかもしれないが、それでも5割には遠く及ばないだろう。 つまり、季語や季節の明示がなくとも、 聞き手は季節を感じている歌が多いということである。 ちなみに、いちばん曲目が多いのは「夏」。 次が冬。つづいて「冬」。最後が意外にも「秋」である。 64曲しかないので、春夏秋冬の内訳を列挙してみよう。 季語や季節に関する慣用句を使っているものより、 ズバリそのもの、季節名を歌詞にしているものが多い。 春なら「春」、夏なら「真夏」、秋なら「秋風」、 冬では「真冬」、という感じである。 (いま気づいたが「真夏」と「真冬」が多い)。 四季の描写は風とセットであることも多い。 「春の風」「夏の風」「秋の風」「冬の風」と揃っている。 私が選ぶベスト・オブ・四季の歌 春 1位「夢のちまた」 2位「ハナウタ」 3位「待つ男」 夏 1位「生命賛歌」 2位「ジョニーの彷徨」 3位「あなたのやさしさを…」 秋 1位「晩秋の一夜」 2位「秋」 3位「化ケモノ青年」 冬 1位「寒き夜」 2位「未来の生命体」 3位「真冬のロマンチック」 「夢のちまた」→「生命賛歌」→「晩秋の一夜」→「寒き夜」 と4曲流すと、1年経った気分になる私である。 はてさて、読者のかたがたのエレカシ「四季の歌」は如何ばかりか?
《春》
待つ男「かすむ空気と人のつぶ」 夢のちまた「世を挙げ春の景色を語るとき」 上野の山「上野の桜は八分咲き」 四月の風「風が吹いた 四月の風」 月夜の散歩「春の風が頬に触れて」 かくれんぼ「長い春のかくれんぼ」 ロック屋(五月雨東京)「五月雨東京でオレ心に痛み」 心の生贄「春の風は俺を」 今をかきならせ「富士が霞んでらあ」 ハナウタ「揺れてる木々からハナウタ」 あの風のように「風が春を街に運ぶその瞬間」 to you「四月の風とゆるい日射しあびながら」 桜の花、舞い上がる道を「桜が町彩る季節になると」 《夏》
too fine life「雨が降り続き けだるさが残った」 夕立をまってた「ああ今日は暑い暑いと」 曙光「見ろよ今日も高き太陽が俺達を照らす」 いつものとおり「蝉鳴きしきる真夏の暑さよ」 孤独な旅人「夏の風に誘われて行こう」 流されてゆこう「真夏の光のように」 今宵の月のように「真夏の夜空 ひとり見上げた」 真夏の星空は少しブルー「真夏の星空は少しブルー」 はじまりは今「はじまりってやつを夏色に変えて」 面影(おもかげ)「あの夏の日と同じ面影さざめく」 暑中見舞-憂鬱な午後-(タイトルより) 真夏の革命「human life真夏の革命は笑いの中」 あなたのやさしさをオレは何に例えよう「夏の陽に照らされて」 生命賛歌「真夏の草の果てにある」 覚醒(オマエに言った)「汗さえ流れぬ町を行くオレ」 友達がいるのさ「お祭りの日を待つ子供の様に」 夜と朝のあいだに...「真夏の東京」 定め「今日はヤケに暑いぜ、汗止めどもなく流れた」 今だ!テイク・ア・チャンス「夏のあいだに 夏のあいだに」 笑顔の未来へ「表はいつしか真夏の光」 starting over「汗をかきながら車は走る」 It's my life 「彼氏真夏の部屋高鳴る胸」 ジョニーの彷徨「光の輪をまき散らす 燃え盛る太陽」 孤独な太陽「冷蔵庫の冷えたビールを 何本か空にして」 《秋》
月と歩いた「寒い夜ありがたい散歩の道づれに」 晩秋の一夜「ある秋の夜長に」 昔の侍「秋風にさらしている」 秋-さらば遠い夢よ-「秋の風が街を覆いだすと」 化ケモノ青年「月を見てたんだ」 《冬》
うつらうつら「炬燵にくるまって小鳥の声にあそべば」 冬の夜「冬のにおいと北風のなか」 遁生「コツコツ鳴ってる火鉢を間に」 寒き夜「寒き夜 かじかむ手を火にかざし」 真冬のロマンチック「真冬のひとりロマンチック」 男餓鬼道空っ風「男餓鬼道空っ風」 Baby自転車「朝もやの住宅街を行こうぜ」 明日に向かって走れ「冬の空きらめいて」 ふたりの冬「そうさ冬の町へ」 女神になって「きらめいている町の空」 マボロシ「マボロシ光る 冬のように」 DEAD OR ALIVE「真冬の山まで」 未来の生命体「突き刺す真冬の風」 必ずつかまえろ「真冬の夕方 ふとしたときに目醒める」 傷だらけの夜明け「そして真冬の この町の空を」 翳りゆく部屋「冷たい壁に耳をあてて」 冬の朝「冬の朝 君と二人で駅へ行く」 さらば青春「冬のにおい」 旅の途中「嘆きの中沈んでく冬の光」
「はじまりは今」と「笑顔の未来へ」を追加
(2010年2月3日更新)
zenさんの指摘を受けて、書き漏らしを追加しました。
「悲しみってやつを夏色に変えて」と歌う“はじまりは今”と”「表はいつしか真夏の光 あなたと一緒に今飛び出して行こう」と歌う“笑顔の未来へ”は夏の歌に入りませんか?
by zen (2010-02-03 09:38)
zenさん、書き漏らしの指摘ありがとうございます。
完全に抜け落ちてました。
両方とも好きな作品なんですけどね。
しかし、こうして書き出してみると、
自分が思っている歌の印象と、
歌詞のなかの季節がちがっている作品ってありますよね。
zenさんの好きな季節な歌というのは、どの作品でしょうか?
by 黒のシジフォス (2010-02-03 21:10)
わー、選ぶの大変です。『昇れる太陽』の中の季節の歌はどれも文句なく好きです。で、それ以外のものからは・・・。
<春>
夢のちまた
四月の風
月夜の散歩
<夏>
暑中見舞-憂鬱な午後-
真夏の革命
はじまりは今
孤独な旅人
あなたのやさしさをオレは何に例えよう
流されてゆこう
夜と朝のあいだに
笑顔の未来へ
starting over
<秋>
晩秋の一夜
秋~さらば遠い夢よ~
昔の侍
流されてゆこう(これは夏と秋が歌詞の中に出てきますね)
<冬>
明日に向かって走れ
旅の途中
さらば青春
傷だらけの夜明け
冬の朝
ひとまずこんなところです。選びすぎ?
by zen (2010-02-06 15:05)