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らしい含羞(はにかみ) [つれづれ]

ファンクラブ限定スペシャル・イベントで、
スタッフの人たちが発言したという
「ブログやtwitterでこのイベントのことをどんどん書いてください」というコメント。
そしてそのコメントを、
「さっきスタッフが何か書けって言ってましたが、そんなことしなくていいので、気にしないでください」
とステージ上で宮本が否定したという一件。
すごく宮本浩次らしいエピソードとして嬉しくなる。




事務所スタッフの人たちは、よかれと思って書込み許可を出したのだろう。
また、それと同時に、イベントが売り上げに繋がるようなマーケティング的な計算も、
少しは入っていたのだと思う。

しかし、そういうコマーシャリズム的下心の「小賢しさ」が、
宮本は気に入らなかったのだと思う。
口コミを使った評価を敢えて煽るような作為は、
作品が本質的な評価とは別のところで広まってしまうからである。
単純にイベントを楽しんで帰って欲しい。
そして、もしよかったら、その時は友人・知人に広めるもよし、
自分の中で噛みしめて味わうもよし、
その作品の本質によって聴衆の感動を得られたらよい。
それ以上のことは望まない。
多くのリスナーに受け入れられて売り上げがあがるのは嬉しいが、
売り上げをあげるために、
多くのリスナーの感動を「つくりあげる」ことがあってはいけない。
そんなストイックな思いがあるような気がする。

宮本は、イベントのことを書いてくれるな、と言っているのではない。
スタッフに言われたから、書かなきゃいけない、となるのを恐れているのである。
なぜ、感動を強制されなければならないのか?
仕事として見ている音楽ライターとは違い、
ファンクラブのファンとは自分たちの同志である。
その同志に対して、イベントに呼んでやったからコマーシャルを手伝え、
と言わんばかりのコメントに一言いいたくなったのだろう。
【ふわふわ】の「言われた逆をやってやる」ではないが、
義務でもないものを要求するような、そんなケチくさいバンドではない、
そのことをはっきりしておきたかったのだろう。

そんなことを言ったって、
1枚でも多く売れるためにレコード会社の人が、
頭を下げて回っているのだから、
バンドのメンバーも協力して「買ってくれ」と言え、
そういう人たちもいるかもしれないが、
そういうアイドルやコマーシャルなスターとは一線を画してきた、
そんなエレファントカシマシの矜持(きょうじ)が、
買うことを「押しつけをしない」スタイルである。

ただのファン・ミーティングだから、
純粋に楽しんで帰って欲しい。
余計なことに気をつかって硬くならないでくれ。
そんな宮本の配慮はなんとやさしい含羞(はにかみ)を持っていることだろう。
(了)
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