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2011年夏フェスグッズ発表 [グッズ]

2010年夏フェスグッズが発表されました。(こちらから
良くも悪くも、何か懐かしい感じに戻ってきたような気がする。
デザイナーの意図を汲みきれない、ちぐはぐな感じが、エレカシグッズらしい。

[補足追記]
「デザイナーの意図を汲みきれない」というのは、
「よかれ」と思ってやった意図が、購入者あるいは購入計画者に対して伝わってこないイメージ。
「ちぐはぐな感じ」というのは、
エレファントカシマシというバンドイメージからずれた、
「瓢箪から駒」(おわかりでしょうが、駒は馬のことです。将棋の駒じゃなく。)のような、
どうしてこうなったの? 感が、戻ってきたという私なりの感想です。



「TANGEMAN」Tシャツのギター写真格好いいですよ。
そりゃあ、「おおっ」ってなる。
ただ、キャプションの配置を、もう少し工夫して欲しかった。
あんだけ「ドーン!」って楽器を全面に出してるのに、
その上にあんなに長い文章(註1)をかぶせちゃ駄目だろう。
基本、一番見せたいものは前において、装飾は邪魔にならないようにしないと。
せっかくの名器に文章が被って台無しになっている。
内容を読んでみたが、一番よい場所に載せるメッセージではないと思った(註1)。
しかも、ギターの存在感にフォントが釣り合ってない。負けている。
コメント的な内容なら、小さく脇に寄せればよかったと思う。もったいない。

ネックの部分が首回りに繋がっているのは、
観光地によくある「顔抜き」パネル仕様と捉えて間違いないのかな。
着ると、ネックの先の部分が首につながって、顔が調弦部分(ヘッド)に見える。
その意匠に、着ぐるみじゃないんだからと、やや苦笑してしまった。

バックプリントのバンド名は、ど真ん中配置でないほうがよい気がする。
真ん中に配するにはフォントサイズが小さいし、印象的なデザインになっていない。
存在感のないロゴをポツンと真ん中におくと、唐突な印象がする。
あれだけ小さくあたりさわりのないデザインなら、隅に寄せた方がよい。
あの字体、あのサイズにこだわるなら、ラインなどで囲ったほうがよかったのではないか。
(私の主観などで、あのデザインがお気に入りの人は読み流して下さい。)

「ROCK'N ROLL BAND」Tシャツは、普段着向けですが、グッズとしては失敗。
なぜって、ユニクロやイトーヨーカドーで売ってる既製品みたいだから。
使い古された標語をアーティストグッズにするのはとても難しい。
にもかかわらず、果敢に挑戦していった。蛮勇さ、きわまれり。それは挑戦。
されど、「ふつう」の出来映え。これがいけない。
成功するにしても、失敗するにしても、ありきたりにしてしまうのが一番悪い。
「ROCK'N ROLL BAND」Tシャツに好感が持てないのは、
安的的なできばえに置きに行っている感じが、エレファントカシマシらしくないところ。

「ROCK'N ROLL BAND」タオルも、ロゴ押しできているのだが、
それこそタオルこそ「TANGEMAN」ギターでよかったのではないか。(ネックまで収まるし)
そこに「TANGEMAN」でも「ROCK'N ROLL BAND」でも、「ELEPHANT KASHIMASHI」でも、
長体にして、位置調整して入れたら、かなり格好いいと思う。
だが、現実は「ROCK'N ROLL BAND」タオル。
桑田圭祐とかiLLあたりのグッズにすでにありそうで、無難だが、エレカシらしさがない。

同じようなロゴタイプのタオルグッズなら「FIGHTING MAN」タオルのが数段よい。
「ROCK'N ROLL BAND」タオルは、ほぼ同じサイズだが、値段が1000円高い。
諸経費高騰もわかるが、高い。
2010年の春フェスグッズよりはだいぶよいけれど、
去年の野音やZEPPツアー、今年のアルバム・ツアーのグッズと比較すると、
残念な印象が強い。しかも、プッシュするブツを間違ってる。
「ROCK'N ROLL BAND」よりギターを押したほうがいいから。それは一目瞭然。

それからバンド名を入れるなら、ブランド名っぽく見えるように、
ちゃんとデザインしたほうがよい。
エメラルドグリーンの富士山タオルについていたような落款式のデザインなどをおすすめする。
よくあるフォントでバンド名を書いただけだと、手抜きをしている印象がしてしまう。

最近、お洒落になってきて、ふつうのアーティストグッズになったなあと思っていたら、
ここにきて、ドカンとかましてくれる。
「男」「俺」の勘亭流シリーズではないのがせめてもの救い。(「男」手ぬぐいは愛用している)
考えてみると、あまり肯定していなかった文豪Tのがアピール度が高いことに気づく。
しかし、エレカシらしいといえば、これほどらしいグッズはないので、
初めてグッズを購入する人には悪くないのかもしれない。

私は「FIGHTING MAN」タオルがあるから、あんまり触手がのびない。
あのタオルは目立ちにくいけど、真ん中に「富士に太陽」マークがあって渋い。
そのデザインだと、むしろ【待つ男】だって突っ込みはあるにしろ。

いやしかし、懐かしい町に戻ってきた感じがする。(了)

註1:「長い文章」
必死に画面から読み取りました。

誤読の指摘を受けて、訂正します。
bowさん、いつもありがとうございます。
ご指摘の通りでした。
「this」→「his」
「smart」→「strat」

The key to their sound
is his customized strat-type guitar.
The tortoise shed patterned pick guard
represents manliness and dignity.

翻訳

彼ら(エレファントカシマシ)のサウンドの鍵となっているのが、
彼(宮本浩次)のカスタマイズされたストラト(キャスター)・タイプのギターです。
亀型のピック・ガードは男らしさと威厳(尊厳)を表現しているものです。

英語キャプションを修正すると共に、
訳文もご指摘通りに訂正します。
(2011/08/06追記)

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コメント 4

bow

★[this] → his(これは微妙ですが、宮本のギター、という意味で[彼]の)
★[smart-type guitar] → strat-type guitar(ストラトタイプのギター)
★[tortoise shed patterned] → tortoise shell patterned(べっ甲模様)

上のようにも読み取れました(自信はありませんが)。
また[dignity]の訳は「尊厳」よりも「威厳」の方がしっくりくるように思いました。




by bow (2011-08-05 10:40) 

黒のシジフォス

> bowさん、確認しました。
おっしゃるとおりです。完璧ですね。
かなり意訳して読んでました。訂正します。
白Tシャツの方でその通りでした。訂正します。
訂正コメントありがとうございます。

で、bowさん夏フェスグッズの感想を聞かせて下さい。
みんなどう思ってるのだろう? と興味津々です。
by 黒のシジフォス (2011-08-06 00:56) 

bow

エレカシのグッズ全般に言えることですが、個人的には買う意欲がそそられないというか・・・。やっぱり、デザインと価格のバランスの問題なのかな。それでも、「悪魔のささやきツアー」では、値段も手頃で、かわいらしさもあって、記念に「Tangeman Guitar ストラップキーホルダー」を買いましたが。

今回のグッズの中で一番目を引いたのは「TANGEMAN・Tシャツ」。珍しく、第一印象は格好いいな、と思いました。よく見ていると、私も、これは「顔抜き」パネルだな、と思いました。一応くびれはあるけれど、ちょっとメタボ気味の体型。

ギターに長めの文章がかぶっているのは、黒のシジフォスさんが言われるほど気にはなりませんでした。文章がかぶっていないと、ますます顔抜きパネルっぽくなるのかな、とも思いました。実物や、実際着ている人の姿を見るとまた印象も変わるのかも知れませんね。

価格が一枚3000円。それでも買いたい!という意欲が今のところ湧いていません。

それと、[tortoise shed patterned]の部分の文字は非常にわかりにくいですね。とくに黒のシジフォスさんが「shed」と読み取られた部分。しかし、「亀型」の翻訳ではわかりにくく、またピックガードに「べっ甲柄」が使われることはよくあることなので、私はこの部分を「shell」と読み取り、最初のコメントで「tortoise shell patterned(べっ甲模様)」としました。この部分は実物を見てから、ということになりそうですね。



by bow (2011-08-06 11:22) 

黒のシジフォス

bowさん、さっそく応答ありがとうございます

> エレカシのグッズ全般に言えることですが、
> 個人的には買う意欲がそそられないというか・・・。
> やっぱり、デザインと価格のバランスの問題なのかな。

的確な回答ですね。
デザインは好みなんでしょうが、
エレカシ・グッズはファンのあいだでも野暮ったさで知られていますからね。
格好良すぎると、エレカシ・グッズと思えないようなところもあります。
ただ、凝ってもいない、プリントや刺繍も少ないのに、市価の平均より高いのは、
バランスを欠いていると思いますよね。
具体的には、象の胸刺繍だけのカーディガンとかですが。

[tortoise shed patterned]=「べっ甲模様」
あっ、そうかと得心、腑に落ちる日本語訳です。
ただ、ピックガードの「べっ甲模様」が「男の威厳」というのは、腑に落ちませんね。
「べっ甲」って、櫛や髪飾りなど女性用装身具の部材ですよね。
あれはむしろ「エレガント(優雅)」さを出すための意匠なんだと、
個人的には思っています。

回答ありがとうございました。大変参考になります。
by 黒のシジフォス (2011-08-07 21:42) 

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