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「J-POP TALKIN'」のポッドキャスト [記事&インタビュー]

先日、記載した注目番組の項目で、
本日(2012/05/26)放送の「J-POP TALKIN'」を紹介した。
田家秀樹さんがパーソナリティ(DJというよりもこちらしっくりくる)の番組である。
この番組はFM79.5(ナックファイブ)で放送している30分番組で、
おもに関東地方のローカル放送である。(放送局は群馬県にある)
だから、きっとよいインタビューなのに関東圏の視聴エリア以外は聞けないのだろうな、
と残念に思っていたのだが、
なんとこの番組はオンエア終了後にノーカットのポッドキャスト放送があるというのだ。
つまり、視聴地域外の人たちも「J-POP TALKIN'」の宮本浩次インタビューが聞けるのである。
それもオンエアに乗らなかった未放送部分もまとめて公開するらしいので、
ぜひぜひチェックして欲しいところである。

宮本浩次インタビューがポッドキャストとして頒布されるのは、
番組本編2週分が放送後となるので、来週(2012/06/02)からということになる。
当該ページ(リンク)をのぞいたところ、ポッドキャストは1週間分しか出ていないが、
RSSフィードを確認したところ3アーティスト分のデータが残っていたので、
公開後1カ月くらいはダウンロードできるようである。
(ポッドキャストのアドレスが固定されたのでリンク。音質は放送版よりもかなり低質。)

田家さんのブログ(「’田家秀樹ブログ・新・猫の散歩」 )に収録時の印象などが記述してあるので、
興味のあるかたはこちらも参照されたい。(5月9日の項目)
http://takehideki.exblog.jp/15839172/

幾つかの番組を聞いての感想。

パーソナリティ:山田優 「Love With Yu」について。
小栗旬の連れ添いであるだけに、エレファントカシマシと宮本浩次に幾ぶんなり敬意があった。
テーマも「読書」「文学」など宮本にあった選択であったこともあり、
宮本もかなりご機嫌に話していた。
ただ、宮本の話している内容が山田優に通じているかどうかは、怪しいところがあった。
そもそも、小栗旬からの受け売り知識みたいなところがあるのだろう、
山田優自身がエレファントカシマシや宮本に深い興味があるようではなかった。
「60を過ぎたら東京散歩の本を記してみたい」という主旨の発言は、
最近よく目にするものだが、今回も登場していた。

田家秀樹さんの「J-POP TALKIN'」の1週目。
田家さんの解説による最近のエレファントカシマシと新作アルバムのインタビューであった。
シングル「大地のシンフォニー/約束」のレビューは、若干宮本の制作意図とはちがったみたいであるが、
そこは業界の大先輩であるから、宮本と衝突することはなかった。
田家さんは【大地のシンフォニー】と【約束】が同じテーマのように感じたと語ったところ、
宮本は「【大地のシンフォニー】は大きなテーマで、【約束】はそれとはちがったもう少し卑近なテーマです」、
というように返した。
私もあのシングルについては宮本浩次の視点のほうが正確に思った。
ただ、田家さんは昔なじみの友人への手紙(友人から届いた手紙)というようなことを前段で話したので、
それに則れば、【大地のシンフォニー】が友人への返信、【約束】が自分自身の決意という、
同じ内容を2つの視点で描いたという解説だったのかもしれない。

田家秀樹さんとのやりとりが、若い女性パーソナリティや男性アナウンサーと決定的に異なるのは、
やはり、業界の先輩でありデビューから見守ってくれている音楽ライターが聞き手である、
ということが大きいのかもしれない。
たとえば、
宮本が桜の話題から、「でも僕は(桜の花が)あんま好きじゃないんですけどね」と話したときに、
間髪いれず田家さんが「【上野の山】って曲もありますしね」と相づちをうったところなど、
まさに昔なじみの音楽ライターの面目躍如であった(付け焼き刃では【上野の山】は出てこない)。
田家さんのインタビューは、いわゆる進行表に則ったゲスト出演とちがい、
相手にむりやりテーマや一問一答をふったりしないだけでなく、
ゲストの回答を遮らずに丁寧に聞き出すことにあるなと、改めて感じた。
それだからか、宮本浩次もこころなしか脱線を恐れずに、感じたことを連想的に話していた気がする。
(リリース・インタビューの時は、用意してある内容を話すことが多い、と最近よく感じるからだ)

日比谷野音の話をしたときに、
田家さんが忌野清志郎(RCサクセション)に続いて野音を代表するバンドになるんでしょうね、
といわれた時は、いちファンとしてすごく嬉しかったと同時に、
宮本浩次も先輩ライターからそう評価されたことは嬉しかっただろうなと想像した。
田家秀樹さんの名前は、私は吉田拓郎や浜田省吾、中島みゆきなどへのインタビューから知ったのだが、
対談相手に対する敬意があって、ちゃんと取材前に予習をして、
しかしプロモーションのためのプロモーションのようなインタビューをしない人、という印象がある。
決して貶(けな)しはしないが、みせかけだけのヨイショのような太鼓持ちもしない。
だから、田家さんに好きなミュージシャンが褒められると、いちファンの自分もうれしくなるという、
ふしぎな構図が生まれる。自分が褒められているわけでもないのに。
(これがピストン西沢や荘口さんだとこうはならない)。

宮本が呼びかける「田家さん」という呼びかけも、心なしか昔なじみの先輩にかける言葉のようで、
恐縮もありながら、会えてうれしいというような気持ちが滲んでいた気がする。
だから、シングルの解説のちょっとズレが、よい意味のアクセントになっていた。
思っていたことと違うことを言われるとすぐにキレるという、
『昇れる太陽』のプロモーション出演時の事件が、いわゆるハプニングであったことも理解できる。
信頼関係があれば、見解の相違はまったく問題ではないのである。
蒸し返しはしないが、あの事件は馴れ馴れしい物言いのなかの侮辱が、
ゲストとホストのあいだに大きな溝を掘った不幸な事件である。

これは当ブログ筆者のいち感想にすぎないことは当然のこととして添えておく。
(了)


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