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エレファントカシマシ作品に想を得た小説 [二次創作]

蔵出し企画のひとつ。エレカシ作品を題材とした二次創作。
その幾つめかのいちばん難しい部類のものを出してみようかと思う。

その昔、バブル経済華やかなりし頃、音楽雑誌に『月刊カドカワ』という不思議な雑誌があった。
音楽業界のことを扱い、ミュージシャンのインタビューや作品紹介などをやりながら、
ミュージシャンにエッセイや小説や詩作をやらせて、ひとつの月刊誌としてまとめていたのだ。
現在これに似た雑誌に『papyrus』(幻冬舎)があるが、『月刊カドカワ』はもう少し違う印象だった。
その『月刊カドカワ』がよく掲載していた企画に、特集するミュージシャンの作品を小説にするというものがあった。
私がよく覚えているのは、『博士の愛した数式』で人気になった小川洋子が、
まだそれほど著名にならないころに、佐野元春の作品に想を得てかいた短編集である。
「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」とか「情けない週末」とかではなかったかと思う。

エレファントカシマシの作品に想を得て小説化するというのは、かなり難しい。
というのは、エレカシ作品が作者宮本浩次の私小説の側面を色濃く帯びているからである。
しかし、これをそのまま引用して広げるような創り方をすれば、
それは
歌詞の世界観を意識しながらも、
宮本浩次の作品とはまったく関係のないフィクションにならなければ、意味がないと思って作ってみた。
数作を試作したなかでもっともマシにできた「FLYER」を出してみようと思う。
感想などありましたらお寄せいただきたい。参考にして次の創作の肥やしとさせていただく。
ちなみに、現在のところ試書きしたのは、【FLYER】をふくめ3篇。
ほかに【かけだす男】【so many people】がある。

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