エレカシ短歌『５』

【過ぎゆく日々】
世にあれば　日々は過ぎゆき
情熱は暮らしへ消えて
俺は働く

【シャララ】

世に生まれ
過ぎゆく日々を駈けぬけて
恋人の笑顔と暇つぶし

【 無事なる男】

平凡な男の日々も
この俺も
もっと何かが　きっと何かが

【何も無き一夜】

タバコ吸い
机をよせて　夜と遊ぶ
はなうた歌う　何も無き夜

【おれのともだち】

萎えはてた暮らしのなかに
退屈は年経る友よ
おれのともだち

【夕立をまってた】

暑き日は
夕立を待ち　空見上ぐ
ままならぬ日々　何かを求め

【ひまつぶし人生】

明日を待つ
ささやかなれど　平和な日
ひまつぶしなり　俺の人生

【お前の夢を見た（ふられた男）】

君の夢　見しあと気づく
ひとりきり
もてあます日々　浮かれたる日々

【通りを越え行く】

寝て起きて暮らせる家に
帰りつく　懐かしき部屋
通りを越えて

【曙光】

漫然と歳を重ねていく我に
朝日が昇る
血潮が燃える