エレファントカシマシへの入り方指南

まず、どこかで耳にすることからはじまる。

これは指南しようがない。
誰だって、お気に入りの音楽とはじめて出会うときは、
街頭の有線放送や自分が点けているテレビやラジオ、
あるいは映画の主題歌だったり、
まったく意識しない偶然に飛びこんでくるからである。

その偶然はプロデュースしようがないので、飛びこんでくるのを待つしかない。

友人・知人から紹介されるというケースもあるでしょうが、
その場合は「聞いてみよう」という意識がまず入るので、
突然に出会うときのような驚きがないので、少し不幸な出会いかもしれない。

さて、私のエレカシ道の指南は出会ったあとからはじまります。

１．CDよりもライブ映像をまず確認する

あなたがまだエレカシについて、1曲ないし数曲しか知らず、しかしもっとこのバンドについて知りたいと思った場合。まず、動くエレカシを見ることをおすすめします。
昨今はYouTubeでもニコニコ動画でも、エレカシのライブ映像がいくつも上がっています。これをじっくり眺めてほしい。いくつか見るうちに心にひっかかる曲が見つかるはず。

2．動画を見て気に入った曲、その曲の入っているCD（アルバムでもシングルでも）を聞いてみる。

エレカシはライブ演奏とスタジオ録音で印象が違うことも多いので、慎重派の人はまずはレンタルCD店で借りることをおすすめします。

３．CDの作品を集めるよりまず、生の音を聞くことを強くすすめます。

動画を見て、CDを聞いて、それでより好きになった人は「エレカシ度」の高いことが確定しているので、次はライブに行って生のエレカシを確認すること。

CDの作品を集めるよりまず、生の音を聞くことを強くすすめます。…というのは、エレカシのキャリアは長いので一息に音源を集めるとお金がかかる。と同時に、その音楽的な振れ幅が大きいので、戸惑う作品も少なからずあるからです。

最近のエレカシ人気は高いので、ソロ・ツアーのチケット入手が非常に困難です。ですから、初心者の人はフェスやイベントのチケットを狙いましょう。夏フェスといわれる野外大型イベントへの出演が多いので、こちらのチケットは比較的入手が容易です。

４．動画→CD→ライブ、ここまできたら大抵エレファントカシマシの魅力に惹きつけられていると思います。そうしたら、ここからがエレカシ奥の細道のはじまりです。ゆっくりとCDや宮本浩次・執筆の本を集めていきましょう。

レア音源のリストと集め方は別項にしてあるので、参考にしてください。

私のおすすめとしては、最新アルバムとファーストアルバム『エレファントカシマシ』をまず揃えること。
それから、そのキャリアの中盤、聞きやすいPONY CANYON時代の1枚をひとつ買ってみる。

そうすると、キャリアのうちのどの辺の音がいちばん自分に合っているかがわかるはずです。
ファーストとキャニオン時代がよければ、その間を埋めていく。
キャニオン時代と最新アルバムがよければ、その間を埋めていく。
その埋め方はより好きなアルバムから、辿っていけばよいでしょう。

誰かが勧めているからではなく、
自分がどの曲を気に入るか、それが大事です。
『生活』や『奴隷天国』『浮世の夢』はとても評判がいいですが、
初心者には難しいです。
EMI時代の『俺の道』や『扉』も、
キャニオン時代の叙情的な歌が好きな人には、入りにくいです。
だから、評判にまどわされて購入して、拒否反応を起こすのは不幸です。
どんな音楽も評価の基準は自分。惑わされる必要はありません。

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