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研ぎ澄まされた刃(やいば)のような時代 [映像]

『エレファントカシマシ EPIC映像作品集 1988-1994』(仮) の発売が発表された。
http://www.elephantkashimashi.com/news_s.html?p=1#78

2011年1月1日発売(予定)
価格:¥6,300(税込)品番:MHBL 162
仕様:初回仕様/通常盤

これを言祝がないファンはいないだろう。
すべての作品のベーシックはEPIC時代にあり、
そして、試行錯誤ながら「伝説」と語り継がれるライブが多いのも、
この頃である。(悪い意味の緊張感も含んでいるが)
過去の作品もふくめて、タイトル数が充実していくのは、
エレカシの好調と時代とが共振していることを示している。
こころに届く歌をみなが欲している。
オフィシャルによれば
■収録内容(予定)
ファイティングマン(1988.09.10渋谷公会堂)
ふわふわ(1989)
珍奇男(1989)
浮雲男(1989)
太陽ギラギラ(1989)
見果てぬ夢(1989)
うつらうつら(1989)
おはよう こんにちは(1989.08.17富士急ハイランドコニファーフォレスト)
男は行く(1990)
夢のちまた(1991.01.04日本武道館)
月の夜(1991.01.04日本武道館)
男は行く(1991.01.04日本武道館)
シャララ(1992.02.29吉祥寺バウスシアター)
曙光(1992.02.29吉祥寺バウスシアター)
奴隷天国(1993)
この世は最高!(1994.09.15日比谷野外音楽堂)
東京の空(1994.09.15日比谷野外音楽堂)
ほか

※収録内容に関しては、暫定的なもので変更の可能性がございます。

ごつごつとしているが、その刃先に触れると、
腕や足を一本ごと落とされてしまいそうな「鋭さ」、
それが全身に漲っていたのがEPIC時代のエレカシである。
タイやインドネシアの部族民が藪を払うために携帯する、
自作のナイフを想像してみて欲しい。
ステージ衣装もなく、親から借りた背広を着ていたという4人。
その姿は、浮かれたつ経済社会に溶け込めない、
不器用な生き方をまざまざと示している。
ただ、それのみがエレカシでないことは、
宮本浩次が何度もくり返し説明することではある。
キャリアにおいて現れたすべての作風は、
エレカシや宮本の中からにじみ出す、思いの結晶なのである。

『奴隷天国』の再発も叶ったし、
EPIC時代の映像集も発売されるとなれば、
いろいろとわだかまりはあるにせよ、
ソニーとの和解が成ったようなよう気がしている。
(契約が切れたときは発売しなかったベスト盤を、
 キャニオン移籍後にヒットを出した後で発売した時などは、
 ジャケットを含め、ぞんざいな扱いをされていた。
 あるいは、『奴隷天国』を廃盤にされたこともそうだろう)

あとは、ヒマを見つけて全タイトルのリマスター発売を希望したい。
既発盤は、ざっくりしているのはよいのだが、
デジタル技術が発展途上で音の鳴り分けがはっきりしていないので、
Beatlesの2009年リマスターではないけれど、
ミックスも含めて全面的に新しいカタチのものとして再生して欲しい。
エレカシのEPIC時代は今聞いてもヒリヒリするのだ。
(了)
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コメント 3

ゆうき

こんばんは。
管理人様のおっしゃる通り、初期のヒリヒリ感は
たまらなくいいですね。
もちろん現在も良いのですが!

エレカシの歩んできた道は尊いです。
尽きない想いというのは本当にあるのですね。
by ゆうき (2010-11-05 19:01) 

hotaruika

えへへ~。お金に羽が生えてとんでいきます~♪
by hotaruika (2010-11-05 21:04) 

黒のシジフォス

> ゆうき さん

初期のエレファントカシマシは意図的に「尖って」たんですよね。
私もその当時を知らないので、完全に後追い組みなのですが、
ポーズ(見栄きり)だとしても、似合いすぎて迫力の固まりです。

キャニオンやEMI初期になったファンは、
EPIC時代の曲が苦手で、
叫ばないでちゃんと歌って欲しいと小言をいったモノですが、
最近のファンはどの時代も正面から受け止められる、
すべてのキャリアを愛しているファンが多いですね。

「お行儀が良すぎる」と言われるほど、
かしこまっていたuniversal初期を通過して、
ふたたび攻撃の準備の前に、刃を研ぎ直しているのかもしれませんね。

> hotaruikaさん

ファンは財布の紐を緩めて、浄財を寄進しなければなりませぬぞ。
ブツブツ言いながら、賽銭放り込むのが、信徒の勤め。
私はかなり渋ちんのケチ野郎なので、必要なものにしか手を伸ばしませんが。
by 黒のシジフォス (2010-11-06 11:07) 

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