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雨のうた [企画もの]

今日は全国的にどしゃ降り雨模様。
ということで、エレカシの雨の歌について調べてみようと思った。
そんなときに大変に役に立つのが、
エレファントカシマシDBさんの歌詞検索機能だ。
http://ekdb.xrea.jp/kashibunseki.php?b=21
歌詞検索の入り口は、
左サイドのメニューツリー、「曲情報」→「歌詞分析」の順。

ということで検索でヒットしたのは20曲。
ただし、これは機械的に「雨」を含む楽曲を抽出したものであるから、
さらに人力で文脈や意味を切り分けていく。

詳細は、追記でどうぞ。



エレカシの歌詞に「雨」が登場するパターンは主に3つ。

(1)風景としてきちんと雨が降っている、風景の歌。
の中俺は遠くへ出かけよう」季節はずれの男】

(2)状況の一部として雨の景色を描いている、条件の歌。
「憂鬱なの日も 輝ける明日も」【君がここにいる】

(3)「雨」と「晴れ」をセットにした「雨のち晴れ」という、晴れのための歌。
のち晴れ暮れゆく町の空に星がひとつ」
【幸せよ、この指にとまれ】

上記のような、分類仮定にしたがって、
「雨」の単語を歌詞にふくむ楽曲を仕分けてみた。

(1)風景上の「雨」うた
【too fine life】 / 【かけだす男】
【普通の日々】 / 【季節はずれの男】 / 【ロック屋(五月雨東京)】 /
【一万回目の旅のはじまり】 / 【雨の日に・・・】 / 【九月の雨】 /
【旅の途中】


(2)条件上の「雨」うた
【夢のちまた】 / 【君がここにいる】 / 【sweet memory】 /
【きみの面影だけ】


(3)「雨のち晴れ」うた
【せいので飛び出せ!】 / 【面影(おもかげ)】 /【シグナル】 /
【I don't know たゆまずに】 / 【to you】 / 【幸せよ、この指にとまれ】


雨の景色をきちんと描いているものこそが、
「雨の歌」としてふさわしいと考えると、
それに合致するのは(1)のみで、
(2)や(3)については純粋に「雨」の歌とは呼べないと考える。
ということで、
さらに(1)に分類された歌について考察を深めよう。

雨の景色を描いているとなれば、
当然のようにその雨には降り方というものがある。

(1)しとしと降る雨
(2)ふつうに降る雨
(3)どしゃ降りの雨


(1)の適例は【普通の日々】
「外は少しが降ってる」
他には【九月の雨】がそれに近いと思われる。

(2)の適例は【雨の日に・・・】
「雨の日に僕は道に迷っている」
他には、【too fine life】【ロック屋(五月雨東京)】【旅の途中】

(3)の適例【かけだす男】
「かけだす俺の向こうにはが降りだして」
他には【季節はずれの男】 / 【一万回目の旅のはじまり】

エレカシの作品のなかで「雨」は案外にも少ない。
しかも、きちんと「雨」が降っている歌はさらに少ない。
だからこそ印象の強い楽曲が多い。

雨のうたとして私がすぐにイメージできたのは、
【too fine life】 / 【かけだす男】 / 【ロック屋(五月雨東京)】 /
【一万回目の旅のはじまり】 / 【雨の日に・・・】 / 【九月の雨】 /
【旅の途中】

この7曲である。
【普通の日々】が雨のうただとはついぞ気がついていなかった。
逆に、雨の情景だと勘違いしていたのは、【夢のちまた】だ。
歌詞をよく読むと、現在「降っている」わけではなく、
もしも「雨になったなら」という情景描写に過ぎないのだと気がついた。
不忍池に雨が降る様子があまりにも叙情的で、
ついつい「降っている」ものとばっかり決め込んでいた、
自分の早とちりに気づくよい機会になった。

『悪魔のささやき』ツアーでもよく演奏されているが、
やはり「雨」と言ったら【かけだす男】だろう。
あるいは、
2009年の雨の野音で披露された【季節はずれの男】
これも捨てがたい。

最後にひとつ申し添えておくと、
「雨」のうたはあるけれど、なぜか「傘」は出てこないのである。
つまり、エレカシの「雨のうた」はいつもずぶ濡れなのである。

(この項目じつは、4月23日に記したものを、次の雨まで持ち越していた。
 これは余談である)
(了)
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