2009年野音DVD特典ディスク ドキュメント書き起こし [記事&インタビュー]
エレファントカシマシ 2009年10月24,25日 日比谷野外音楽堂(初回限定盤)
初回盤:UMBK-9218 ¥8,800(tax in.) DVD 3枚組
(2011/08/08 現在 amazon割引きセール中)
Disc1(10/24) 収録25曲(約149分)
Disc2(10/25) 収録23曲(約128分)
Disc3 特別編集版「ファイティングマン」PV & メンバー・インタビュー
「レコード・ジャケット」サイズの特大仕様で、良くも悪くも物議を醸した野音公演DVDの豪華盤。
その特典のひとつであるディスクに【ファイティングマン】のPVと
15分程度のメンバー・インタビューが収録されている。
この内容が、とても簡潔でしかも含蓄深い内容なので、ぜひとも紹介しようと考えて、
文字起こしをしてみた。
幸いなことに、豪華盤はまだ販売しているようなので、映像に興味のかたはぜひ購入をおすすめする。
本編はもちろんのこと、この3枚目のインタビューのなかに、トミの熱い思いが入っている。
全部で15分程度のインタビュー集。
リハーサル・スタジオの談話スペースらしきところでの、個人インタビュー。
リハーサル・スタジオの防音室で休憩らしきシーンの収録。
日比谷野音当日の現地リハーサルシーン。
エレファントカシマシ結成30周年記念&高緑成治加入25周年企画の一環です。
☆ 最初に石くんとトミくんと会ったのは中学1年の時?
宮本 はい、中1の始業式の時ですね。ええ。
☆ 会った時の印象を憶えてますか?
宮本 印象っていうか、始業式の日に石くんともう帰ったんですよ。
12歳ですよね。ええ。
気楽な感じで話せたんで。
☆ じゃあ、一番最初の友達なんだ。
宮本 そうですね。席の前の…、あっ後ろか、ヨシノくんという人と3人で。
後ろの席のヨシノくんと。
わりとこう、自分でいうのはあれなんですけど、ちょっと、人なつっこいですね、僕ね。
で、割と話しかけたりして、石くんはこう顔が気に入ったっていうか、こうかわいいんで。
乗りやすいんで。なんかこう、(拍手してけしかける風)こうやって面白かったんで。
はい、やってることはあんま変わらないですけど。
石森 で、入学式のときに一緒に帰ったんですよ。
もう、中学の同じクラスになって。
なんかはっきりは憶えてないけど、一緒に帰ろうということになったすよね。
☆ 何の話か憶えてる?
石森 ええ…、あまり憶えてないっす。なんか楽しかった感じは憶えてるんすけど。
冨永 同じクラスメイトで。成ちゃんも俺の高校の時の最初のクラスメイトで。
☆ あのさ、宮本君とか石くんとか最初に会ったときの印象、憶えてる? 初めて会った時の。
冨永 はっきり憶えてます。
☆ どんな感じだったの?
冨永 あれ、地域で3つとかの小学校が1つになって中学校に行くんですよ。
それで、なんて言うのかな。あのう、ちょっとひとつ広がっているから、色んなやつがいるんだなって。
単純にミヤジと石くんって目立つじゃない。だから。
☆ 宮本君と石くんは他の小学校から来たんだ。
冨永 そうそう、そうそう。それぞれ別の小学校から一つの中学校に。
☆ それぞれどう目立ってたの?
冨永 なんて言うのかな、テンション高いっていうか。
クラスで目立つ子っているじゃないすか、まさしくそういう感じで。
宮本 まあ、ビートルズとかストーンズとか好きだったんですよ、トミは。
お兄さんに影響されて、レッドツェッペリンとか。
そん時僕はもう歌謡曲専門でしたから。
あのジュリー とか好きでしたから、ラジオのベストテンで。
で、そういう新しい雰囲気なんですよ、トミは。僕らが、小学校でない地域が広がるから。
3つくらいの小学校から一個の中学校に集まって。
それぞれが、狭い地域なんですけど、文化が違うというか。独特の空気をトミ持ってて。
で、音楽的にはあの、僕は小学校の時にNHKの合唱団とか行ってたりして。
ドラムとか、ギターとかベースとかいうのは、まったく興味ないって言っちゃあ、あれなんですけど。
まあ、一生懸命置いてかれないように勉強したんですよ、中学に入ってから。はい。
☆ で、石くんとトミくんは、何かやってたの、スタジオで?
冨永 なんかやりましたね。やっぱり。
☆そこに宮本君が入ったの?
冨永 そうです。
☆ どうして?
冨永 一番は友達っていうのもあったし、ミヤジ歌うまいの知ってるし、何でもできるから。
☆ その知ってるってのは、合唱団に入っているから。
冨永 ええ、入ってるし、年中歌うたってるし。
☆ どこで?
冨永 学校とかでも。遊んでるときとかでも。
☆ 歌ってるんだ。何、歌ってるの?
冨永 いや、歌謡曲とか…。
☆ 休み時間に、彼歌ってたの?
冨永 あの、ふつうに遊んでる時とか、ふざけてる時とか。
ミヤジけっこう歌ってた気がするな。
☆ その歌を聴いて。
冨永 だからってわけじゃないんですけど。
いちばんは友達だったからなのかなあ。
石森 成ちゃんは、高校に入ってトミとミヤジも俺も高校はバラバラなんですよ。
トミの高校に俺がなんか行ったんすよ。で、そん時、成ちゃんを紹介してもらいました。
高緑 で、お台場の乾布摩擦があって、加入して。
☆ 乾布摩擦っていうのは?
高緑 あのう、家に来て、近所だったんですよお台場が。
で、そこ行って、手持ちぶさただったんですよ。
冬だったんですよ。で、石くんが首に巻いてたタオルでこうやって 、
上半身はだかになって。
なんか「入ってくれ」というやりとりが、言いづらかったらしくて。
ちょっと恥ずかしかったらしくて。
☆ それは誰から? 石くんから言ったの?
高緑 言ったのはトミかな?
いちおう高校が一緒で、一番トミが仲良かったから。
で、「入ってくれ」って言うまでのあいだ、みんな黙ってて。
☆ その時は、トミくんも石くんも宮本君もみんな一緒にいて。
高緑 で、一緒にどこか行こうって言って。でお台場行って、それからです。
リハーサル・スタジオでバンドメンバー全員が映る。
宮本 そうなんですよ。 20回目なんですよ。すごいですね。
☆ すごいですね、20年続けてやってるのって。
宮本 ギターの人がこんな感じになっちゃいましたからね
石森
☆ 全然違う人みたいですよね。
宮本 昨日までとも違う人なんですよ。
ふたたび、個人インタビュー
宮本 男子校だったんですけど。
まっこの、一生懸命行くんですが、ただバンドはみんなが集まってて。
あのバラバラで生活パターンも違うんですけど、
中学の延長で、バンドだけは週に2回ないし3回は練習していたし、
あの学校で修学旅行も行かないで、バンドの練習があるからって、僕修学旅行行かなかったんですよ。
☆ そうなんだ。
宮本 それは週に定期的に2、3回やってる練習に行きたいたいからなんですけど。
要するにこっち のほうが、
ふだん中学のときほどベタベタしてなかったと思うんですけど、高校になると、
それでもバンドの練習だけは一生懸命やってたんですよ。毎週必ず週3回。
で、音楽が云々というよりも、そこで関係が楽しいんですよね、仲間といる雰囲気というか。
今でももちろんそうなんですけど、バンドの一番いいとこというのは。
そういう精神的なものというか、気が楽だったり、ミヤジが面白いこと言ってる感じだったりとか。
日比谷野音の当日現場リハーサル。
宮本アコースティック・ギターを持って、「男」椅子の背もたれに、いつもの座り方。
宮本 じゃあ、これ余興ということで…。 。
スチル・カメラマンが宣材用の写真を収めている。
宮本は「余興」と言いつつも、かなり本気の歌唱。蔦谷好位置がキーボードで伴奏を付けている。
1番が終り、ブリッジの高音の「ドゥッドゥッドゥッドゥ、イエー」の箇所にさしかかると、
宮本 じゃあ石ちゃん、こっから歌って。
石森 「ドゥッドゥッドゥッドゥ、アアー」
【リッスントゥザミュージック】直後と思われる映像。
宮本が石森に何やら耳打ちする。
石森 歌がちっちゃいからさ、モニターちょい上げ。
そばでローディーさんが、笑いをこらえながら作業をしている。
さらに宮本が石森に耳打ち。
石森 ばっちり自分の声聞きながら歌いたいほうだからさ。
スタッフから爆笑が起る。そこで石森も破顔して笑みをこぼす。
ふたたび、個人インタビュー
☆ じゃあその、日比谷の20年間やってるなかで“解散の危機”とかなかったの?
冨永 ああ…、たぶんなかったんだと思います。
☆ あったのかな?
冨永 うーん…、でも、なかったと思います。
☆ エレファントカシマシって、一番の強い部分って何だと思う? 他のバンドと比較すると。
高緑 一番強いのは…
契約切られても、やめないでいられたというのも。
まっ、それを考えると、いい曲を作りたいという4人の気持ちというのが、あるんじゃないすかね。 、我慢強いとこなんすかね、そうすっと。
☆ 今ね、エレファントカシマシに影響されてデビューするバンドも増えてきてるじゃないですか。
石森 はい。ますます緊張しますよね。緊張というか。はい。
日比谷野音のバックステージらしきところで、メンバーとサポートの蔦谷・昼海を含めた6人で記念撮影。
真ん中のいちばん前で石森がおどけて、みんなが笑う。
日比谷公園、野外大音楽堂の場外の柵のあたりで並んで聞いている人たち。
ふたたび、個人インタビュー
宮本
だから 上手いやつが世の中にはいっぱいいて、まあでもそれ ではやる気がしないですよね、
不思議なもんで。 不思議ですよね。
宮本 はい、中1の始業式の時ですね。ええ。
☆ 会った時の印象を憶えてますか?
宮本 印象っていうか、始業式の日に石くんともう帰ったんですよ。
12歳ですよね。ええ。
気楽な感じで話せたんで。
☆ じゃあ、一番最初の友達なんだ。
宮本 そうですね。席の前の…、あっ後ろか、ヨシノくんという人と3人で。
後ろの席のヨシノくんと。
わりとこう、自分でいうのはあれなんですけど、ちょっと、人なつっこいですね、僕ね。
で、割と話しかけたりして、石くんはこう顔が気に入ったっていうか、こうかわいいんで。
乗りやすいんで。なんかこう、(拍手してけしかける風)こうやって面白かったんで。
はい、やってることはあんま変わらないですけど。
石森 で、入学式のときに一緒に帰ったんですよ。
もう、中学の同じクラスになって。
なんかはっきりは憶えてないけど、一緒に帰ろうということになったすよね。
☆ 何の話か憶えてる?
石森 ええ…、あまり憶えてないっす。なんか楽しかった感じは憶えてるんすけど。
冨永 同じクラスメイトで。成ちゃんも俺の高校の時の最初のクラスメイトで。
☆ あのさ、宮本君とか石くんとか最初に会ったときの印象、憶えてる? 初めて会った時の。
冨永 はっきり憶えてます。
☆ どんな感じだったの?
冨永 あれ、地域で3つとかの小学校が1つになって中学校に行くんですよ。
それで、なんて言うのかな。あのう、ちょっとひとつ広がっているから、色んなやつがいるんだなって。
単純にミヤジと石くんって目立つじゃない。だから。
☆ 宮本君と石くんは他の小学校から来たんだ。
冨永 そうそう、そうそう。それぞれ別の小学校から一つの中学校に。
☆ それぞれどう目立ってたの?
冨永 なんて言うのかな、テンション高いっていうか。
クラスで目立つ子っているじゃないすか、まさしくそういう感じで。
宮本 まあ、ビートルズとかストーンズとか好きだったんですよ、トミは。
お兄さんに影響されて、レッドツェッペリンとか。
そん時僕はもう歌謡曲専門でしたから。
あのジュリー とか好きでしたから、ラジオのベストテンで。
で、そういう新しい雰囲気なんですよ、トミは。僕らが、小学校でない地域が広がるから。
3つくらいの小学校から一個の中学校に集まって。
それぞれが、狭い地域なんですけど、文化が違うというか。独特の空気をトミ持ってて。
で、音楽的にはあの、僕は小学校の時にNHKの合唱団とか行ってたりして。
ドラムとか、ギターとかベースとかいうのは、まったく興味ないって言っちゃあ、あれなんですけど。
まあ、一生懸命置いてかれないように勉強したんですよ、中学に入ってから。はい。
☆ で、石くんとトミくんは、何かやってたの、スタジオで?
冨永 なんかやりましたね。やっぱり。
☆そこに宮本君が入ったの?
冨永 そうです。
☆ どうして?
冨永 一番は友達っていうのもあったし、ミヤジ歌うまいの知ってるし、何でもできるから。
☆ その知ってるってのは、合唱団に入っているから。
冨永 ええ、入ってるし、年中歌うたってるし。
☆ どこで?
冨永 学校とかでも。遊んでるときとかでも。
☆ 歌ってるんだ。何、歌ってるの?
冨永 いや、歌謡曲とか…。
☆ 休み時間に、彼歌ってたの?
冨永 あの、ふつうに遊んでる時とか、ふざけてる時とか。
ミヤジけっこう歌ってた気がするな。
☆ その歌を聴いて。
冨永 だからってわけじゃないんですけど。
いちばんは友達だったからなのかなあ。
石森 成ちゃんは、高校に入ってトミとミヤジも俺も高校はバラバラなんですよ。
トミの高校に俺がなんか行ったんすよ。で、そん時、成ちゃんを紹介してもらいました。
高緑 で、お台場の乾布摩擦があって、加入して。
☆ 乾布摩擦っていうのは?
高緑 あのう、家に来て、近所だったんですよお台場が。
で、そこ行って、手持ちぶさただったんですよ。
冬だったんですよ。で、石くんが首に巻いてたタオルでこうやって 、
上半身はだかになって。
なんか「入ってくれ」というやりとりが、言いづらかったらしくて。
ちょっと恥ずかしかったらしくて。
☆ それは誰から? 石くんから言ったの?
高緑 言ったのはトミかな?
いちおう高校が一緒で、一番トミが仲良かったから。
で、「入ってくれ」って言うまでのあいだ、みんな黙ってて。
☆ その時は、トミくんも石くんも宮本君もみんな一緒にいて。
高緑 で、一緒にどこか行こうって言って。でお台場行って、それからです。
リハーサル・スタジオでバンドメンバー全員が映る。
宮本 そうなんですよ。 20回目なんですよ。すごいですね。
☆ すごいですね、20年続けてやってるのって。
宮本 ギターの人がこんな感じになっちゃいましたからね
石森
☆ 全然違う人みたいですよね。
宮本 昨日までとも違う人なんですよ。
ふたたび、個人インタビュー
宮本 男子校だったんですけど。
まっこの、一生懸命行くんですが、ただバンドはみんなが集まってて。
あのバラバラで生活パターンも違うんですけど、
中学の延長で、バンドだけは週に2回ないし3回は練習していたし、
あの学校で修学旅行も行かないで、バンドの練習があるからって、僕修学旅行行かなかったんですよ。
☆ そうなんだ。
宮本 それは週に定期的に2、3回やってる練習に行きたいたいからなんですけど。
要するにこっち のほうが、
ふだん中学のときほどベタベタしてなかったと思うんですけど、高校になると、
それでもバンドの練習だけは一生懸命やってたんですよ。毎週必ず週3回。
で、音楽が云々というよりも、そこで関係が楽しいんですよね、仲間といる雰囲気というか。
今でももちろんそうなんですけど、バンドの一番いいとこというのは。
そういう精神的なものというか、気が楽だったり、ミヤジが面白いこと言ってる感じだったりとか。
日比谷野音の当日現場リハーサル。
宮本アコースティック・ギターを持って、「男」椅子の背もたれに、いつもの座り方。
宮本 じゃあ、これ余興ということで…。 。
スチル・カメラマンが宣材用の写真を収めている。
宮本は「余興」と言いつつも、かなり本気の歌唱。蔦谷好位置がキーボードで伴奏を付けている。
1番が終り、ブリッジの高音の「ドゥッドゥッドゥッドゥ、イエー」の箇所にさしかかると、
宮本 じゃあ石ちゃん、こっから歌って。
石森 「ドゥッドゥッドゥッドゥ、アアー」
【リッスントゥザミュージック】直後と思われる映像。
宮本が石森に何やら耳打ちする。
石森 歌がちっちゃいからさ、モニターちょい上げ。
そばでローディーさんが、笑いをこらえながら作業をしている。
さらに宮本が石森に耳打ち。
石森 ばっちり自分の声聞きながら歌いたいほうだからさ。
スタッフから爆笑が起る。そこで石森も破顔して笑みをこぼす。
ふたたび、個人インタビュー
☆ じゃあその、日比谷の20年間やってるなかで“解散の危機”とかなかったの?
冨永 ああ…、たぶんなかったんだと思います。
☆ あったのかな?
冨永 うーん…、でも、なかったと思います。
☆ エレファントカシマシって、一番の強い部分って何だと思う? 他のバンドと比較すると。
高緑 一番強いのは…
契約切られても、やめないでいられたというのも。
まっ、それを考えると、いい曲を作りたいという4人の気持ちというのが、あるんじゃないすかね。 、我慢強いとこなんすかね、そうすっと。
☆ 今ね、エレファントカシマシに影響されてデビューするバンドも増えてきてるじゃないですか。
石森 はい。ますます緊張しますよね。緊張というか。はい。
日比谷野音のバックステージらしきところで、メンバーとサポートの蔦谷・昼海を含めた6人で記念撮影。
真ん中のいちばん前で石森がおどけて、みんなが笑う。
日比谷公園、野外大音楽堂の場外の柵のあたりで並んで聞いている人たち。
ふたたび、個人インタビュー
宮本
だから 上手いやつが世の中にはいっぱいいて、まあでもそれ ではやる気がしないですよね、
不思議なもんで。 不思議ですよね。
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