エレカシ短歌『風』

読者の方々、残暑きびしい折から、いかがお過ごしのことでしょう。
今週は、書き起こしやら雑事やらいろいろ書いたので、そろそろ筆休め。
いつもの暇つぶしの手抜き企画で余白を埋めよう。
エレカシ短歌もだいぶ披露してしまい、季節的に適するアルバムが少なくなってきた。
その中でも夏のアルバムとして残していたのは『風』、ド渋の作品である。

【平成理想主義】

平成に理想を抱く人たちよ
寝たふりするな
でかけてこうぜ


目を醒ませ　寝たふりするな
風感じ　出かけてこうぜ
闇さえ越えて

【達者であれよ】

来し方を想いながらも
悲しみに　酔うことなかれ
達者であれよ


青春の夢は死んだが
走る果て　涙と微笑
勝利のココロ

【友達いるのさ】

本当の自分を探し
明日もまた
出かけていこう　あいつらがいる

明かり消す　東京の空
夜空見て
明日へ出かける　あいつらとまた

【人間って何だ】

超自我となって
希望をつかみ取れ
深くて強い仕事なしとげ

【夜と朝のあいだに．．．】

朝まだき
微妙な空の　町をゆく
今日も一日　暑くなりそう

【ＤＪ　ｉｎ　ｍｙ　ｌｉｆｅ】

深く愛し　でっかく生きて
見つめてく
あくまで自分らしく暮らして

【定め】

茫然と　行く当てなくて立ちつくす
生き抜き果てる定め
坂道

坂道で　茫然となる　行き場なく
生き果てるだけ
歩み早めて

【勝利を目指すもの】

範（はん）となれ
己の時間　生きてゆけ
死がかすめても　自分を越えて

【今だ！テイク・ア・チャンス】

未来から手紙が届く
この夏に　「行く先決めろ！」
チャンスを掴め

【風】

死を悟る
いつか通った道たどり
友よ、風よ、死ぬのかい？オレは