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2012年は31年目 [つれづれ]

何かの資料につけた決め文句が1年間違えていたのか、
メディア露出するたびに「結成30周年」と誤解されているような気がするが、
エレファントカシマシの「結成30周年」は昨年(2011年)に終わっている。
ほとんど注目もされていない、この個人ブログで昨年1年間ずっと押してきたので、間違いない。
たしか5月か6月あたりに気づいて、ブログの装いを改めたのである。

もともと、何某(なにがし)から何周年をあまりやらないバンドだから、
ファンの方もそうしたアニバーサリー・イヤーに疎くなっている。
エラそうにファンブログなどと言っている当ブログでさえも、
「結成30周年」という一大アニバーサリーを半年すぎるまでないがしろにしていたのである。
その頃にちょっと調べたら、『悪魔のささやき~そして、心に灯す旅~』ツアーのなかで、
ふとした拍子にそのことをMCで語ったのだと、誰かの書き込みで見つけたのである。
言い訳させてもらえば、一昨年の野音直前の記述にはちゃんと昨年の「結成30周年」は書いたのである。
それから、「高緑成治加入25周年」を大々的に展開していたのは、おそらくここくらいなものであろう。

昨年2011年は、「結成30周年」でかつ「成ちゃん加入25周年」という、
昔風にいうならば「四半世紀」という25年に1回のよい区切りだったのである。
ところが、3月の凶災のせいでぶっ飛んでしまったのである。
平生ならば、アルバムツアーも「結成30周年」がついておかしくないし、
他のミュージシャンを呼んだイベントが開かれてもおかしくないくらい、
素晴らしいお祝いの1年になるはずだったのだ。
嗚呼しかし、天災と人災と吹き荒れる自粛の暴風のなかに、アニバーサリー・イヤーは過ぎ去った。
せめてファンのブログくらいはと、当ブログは空回りのアニバーサリーをやり終えた。


…と、年を越したあとになって、
なぜやら「結成30周年」という過ぎたコピーを見かけるようになったのである。
いや、今年は「31年目」だから、と私はひとりで突っ込み倒しているのである。
「エレファントカシマシは結成30年で21枚目のアルバムが出ます…」などと言われると、
「1年違うから」と言いたくなるあまのじゃくである。
過ぎてしまった「30周年」をいうくらいなら、来年のデビュー25周年をいうほうが縁起がよいだろうに。
これも年初か昨年末にすでに記したことだが、来年も大きなアニバーサリー・イヤーである。
来年はEPICソニーからエレファントカシマシがレコード・デビューして25年目にあたる。
つまり、おおやけにエレファントカシマシの名前が広まりはじめてから「四半世紀」である。

お祝いごととしては、ふたつの記念があった2011年に劣るといえども、
「デビュー25周年」もなかなかに大きな看板である。
それではというので、初リリースが何時なのか調べてみた。

1st Single 「デーデ」1988.3.21
1st Album 「THE ELEPHANT KASHIMASHI」1988.3.21

いま改めて調べてみて、
エレファントカシマシのデビューがシングルとアルバムの同時発売であったことに気づいた。
しかも「3,2,1,」だったことも、意外であった。

2013年3月21日にはぜひ何か記念のリリースをして欲しい。
ソニーで3月21日というと、私にとっては大滝詠一の名前がついつい連想されてしまう。
はっぴいえんどのメンバーの一人で、Niagaraレーベルの総帥でもある大滝詠一師匠は、
毎年この日を選んで再発リリースするのが恒例になっているのである。
「3,2,1,GO!」で縁起がいいという験を担いで(語呂合わせか)ということなのだと思うが…。
(実はエレカシの人脈にはNiagara系のミュージシャン、とくに佐野元春との繋がりが多い。
 

ということで、賢明なエレファントカシマシのファンの方々は、
「今年で結成30周年」という間違ったあおりにひっかからないようにしていただきたい。
むしろ、来年を望んで「来年でデビュー25周年」と切り返して行きたいもの。
レコード会社や事務所の方々にはぜひ何かお祝いのイベントをお願いしたい。
私の個人的な所望は、EPIC期の作品群をリマスターして再発して欲しい。
EPICの7枚はCDの録音技術過渡期で、正直いって音がよくない。
EPICのマスタリングは田中三一さんが担当されているので、当時でいえば優秀なのだと思うが、
21世紀今日現在になって聞いてみると、バランスが相当悪い。
しかも、音の迫力がだい減少してパッケージされている気がしてならない。
サウンド・バランスや音圧などの調整は、1980年代後半から1990年代の中盤というのは、
まだまだレコードにかなわなかった時期だと考えている。
今はかなり技術が進歩して、デジタル・マスタリングによる音像も、
アナログ時代のレコード音像に負けないようになってきている。

正直いって、当時のCD用複製原盤のマスターで聞くエレファントカシマシは、
スタジオで鳴っていた音の何分の一かしか再現できていない気がしてならない。
ビートルズの21世紀リマスター音源ではないけれど、
いまのデジタル・マスタリングの技術を使えば、
当時スタジオで鳴っていたバンド・サウンドが再現できるのじゃないかと思えてならない。
録音原盤が劣化しないうちに、ぜひマスタリングを直してよみがえらせて欲しい。
EPIC期の幾つかの楽曲は『自選作品集』を制作したときに手直しされているけれど、
コアなファンの願いとしては、全アルバムのマスターを直して再発していただきたい。
それから、シングルB面あつかいのカップリング曲で入手困難なものが多いので、
レアトラック集をまとめて出して欲しいというのもある。
それから、フェイス・ミュージックには「野音 夏」をぜひ出していただきたい。
ライブ会場とアマゾンで限定販売した「野音 秋」は「野音ライブヒストリー 下巻」と銘打ってあって、
「上巻」が欠けたままの状態になっているのである。(2005年から上巻を7年間放置しているのである)
(了)

追伸: 実はこのブログのアクセス数が60万回をつい数日前に超しました。
     このアニバーサリーも何かやろうと考えていたのだけれど、後手後手で間に合わなくなってしまいました。
     筆達者のファンの多いエレファントカシマシのファンにあっては、
     当方のブログは下の下くらいなのだろうが、幸いにも見聞に来て下さる方が多くて、
     それほど頻繁に更新されないブログが、あれやこれやのうちに60万回の閲覧の光栄を受けました。
     「見なければならない」ようなものは何一つない、取り柄のないファンブログですが、
     おもしろい話のひとつやふたつは転がっていると思うので、河原の玉石もいくつかはあろうもの、
     懲りずにひとつ冷やかしにいらして下さいませ。
     末筆ながら、当ブログのご愛読に感謝を申しあげさせていただきます。ありがとうございます。

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