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宮本浩次が罹った難聴について [つれづれ]

大阪野音の払い戻し方法が発表されています。
払い戻し期限が10月15日までと短いので、お手持ちの方はご注意下さい。
2012年10月3日(水)10:00~10月15日(月)23:59

詳細について(オフィシャル当該ページ

所属事務所フェイスミュージックの報告(こちら)を信じれば、
宮本浩次の急性難聴は内耳リンパ液の不調にともなう難聴と思われ、
その病名は「外リンパ瘻(ろう)」のようである。(原因不明の「突発性難聴」ではない)
ふつう難聴は原因不明・治療困難であることが多いようだが、
この「外リンパ瘻」は手術治療が可能な数少ない難聴のひとつだということが、
大きな病院の耳鼻科の案内(HPなど)に記してある。

外リンパ瘻(がいりんぱろう)

内耳の中を満たしているリンパ液が漏れ出して、難聴やメマイを生じる病気。
力んだり、鼻を強くかんだり、頭部のけがなどが発症の契機になることが多いとされています。
明らかなきっかけがなくても、突然発症する場合もあります。
内耳の病気(難聴、めまい)はほとんどの場合原因がはっきりしないことが多いのですが、
外リンパ瘻は原因がはっきりしていて、しかも手術(内耳窓閉鎖術)によって治すことができます。
日本医科大学付属病院の解説

さらに詳しい解説は 新・須磨病院
http://www.jikeikai-group.or.jp/shinsuma/gairai/gairai04/ga_jibika01/ga_jibika03/ 


これは不幸中のさいわいと考えてよい事実だ。
硬膜下血腫の発症で手術を受けたトミの不幸中の幸いといい、
今回の宮本浩次の「外リンパ瘻」といい、
大病とはいえど治療可能な範囲にとどまっているということは、
やはり強運に恵まれているとしか思えない。

初報を打った「日刊スポーツ」は、
「無期限活動停止」というセンセーショナルな記事を付けたらしいが、
事実は聴覚への負担が大きいライブ(コンサート)活動の停止あって、
エレファントカシマシの活動停止ではないようだ。
であるから、10月末日発売のシングルのプロモーション活動は、
体調が許す限りは行うようで、エレファントカシマシが活動停止というのはまったくの誤報である。


同世代の中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)がTwitterでこんなつぶやきをしていた。
エレカシの宮本が急性感音難聴。心配やね。
ヒデ坊が音響外傷になったのはメスカリン・ドライヴのラスト・ツアーの名古屋クアトロで、1993年。
俺もこの数年、明らかに難聴気味やし。ミュージシャンはほんと、みんな気をつけないとね。快復、祈

https://twitter.com/soulflowerunion/statuses/253180624062541825

pony canyon移籍直後に対バン・ライブをしたことがあるのは知っていたが、
作風的にあまり仲がいいような印象がなかったので、
まさかコメントを出すとはちょっと意外だった。
しかも「快復、祈」と同業者にエールまでおくっている。
私はどちらのバンドも好きだから、少しうれしいコメントだった。
いわゆる80年代終りのバンドブームで出てきたバンドだし、
RCサクセションらの影響の強い(ということはローリング・ストーンズの影響も強い)、
反権力志向のたかい反骨バンドの影なる共闘心なのかもしれない。

ミュージシャンの難聴といえば、The WHOのピート・タウンゼントが有名だが、
大音量のなかで演奏するのはバンドも観客も耳に負担が大きいので、
音楽業界もちがう方法論にシフトしていく必要があるのかもしれない。
デカイ音は体感的に迫力がすごくて、単純にノリやすいが、
身体的にはリスクが高いので、健康に害を及ぼさないボリュームの設定が、
ミュージシャンにも観客にも重要な課題のように思われる。


今回の記事を要約すると

宮本浩次の難聴は、「外リンパ瘻」にともなう急性症状と思われ、
この病気は原因が明確で手術治療が可能なため、
回復の可能性が高いと言われている。
ただし、回復までは安静期間が必要とされるので、
耳に負担の少ない状態で回復を待つ必要があるようだ。
宮本の場合は急性症状が悪かったので手術を受けたが、
術後に症状が回復してきているということからも、
手術の結果が良い方向に向っていることが感じられる。
日によって聴覚に好不調が出るということからも、
まだ症状が安定していないものと思われるが、
安静静養がきけば以前とかわりなく歌えるようになる可能性も低くない。
ただ、内耳に負担のつよい音楽活動は、
再発防止の観点からも制限されるかもしれない。
爆音や怒声による絶唱からあたらしい歌い方にシフトするチャンスかも知れない。
難聴はロックミュージシャンの職業病なので、孤独を感じずに充電期間だと前向き捉えて、
大好きな文学や浮世絵や写真撮影などしながら、新しい創作意欲を溜めて欲しい。

山崎洋一郎さんのブログを読むと、精神的に辛い状態が伝わってくるので、
今こそファンはファンレターのペンを執るべきときなのかもしれない。
おそらく、いつも以上に時間が空いてしまうだろうし、その仕事のない隙間が不安を増すだろうから、
多くのファンの声が届くことが、もしかしたら宮本浩次を励ますかもしれない。
私も手書きのファンレターというものを書いてみようかなどと思っている。
読むか読まないか、届くか届かないかではなく、そうすることが自分の心を平安にするところがあるから。




(了)

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コメント 4

通りすがり。

>爆音や怒声による絶唱からあたらしい歌い方にシフトするチャンスかも知れない。

全く同感です。
どんなにシフトしても、宮本さんの音楽は好きです。
そう思います。
ご本人には(生意気でスミマセン)、恐れずに前を向いて欲しいと思います。
それだけで、もう答えは出ていると思います。

失礼しましたm(_ _)m
by 通りすがり。 (2012-10-06 00:02) 

ao

こんにちは。
宮本さん、順調に回復してくれるといいですね。
ライブにおける音、「健康に害を及ぼさないボリュームの設定」を私も望みます。
エレカシは爆音でなくても全然問題ないと思うのです。
耳を(体を)大事にしてこれからも長ーく歌い続けてほしいです。
by ao (2012-10-06 10:37) 

黒のシジフォス

> 通りすがり。 さん

コメントありがとうございます。
いろんな音楽を聞いて、いろんな舞台を見て、
それでもエレファントカシマシが一番というのはありますね。
きっとそういう人(ファン)が多いと思いますが、
「やっぱりエレファントカシマシが一番」
そう言われることは、4人にとって嬉しいことでしょうね。

道はいく通りもあって、
ひとつが塞がってもまた別の道があるはずで、
たとえばその道を選んでも、今まで信じてきた人たちは、
そのことで見放すことはないでしょう。

健康な人ほど、突然の病気にはがっくりくるものですが、
多くのファンが待っているということほど励みになることはないでしょう。
きっと前を向いていると思います。そう信じましょう。
by 黒のシジフォス (2012-10-07 21:23) 

黒のシジフォス

> aoさん、コメントありがとうございます。

耳の病気というのは、
回復や病状の安定が難しいと伝え聞くので、
順調に回復したあとも再発しないケアが必要だと思います。
そのためには、ロック・コンサートのボリューム問題は解消しなければいけない、
ひとつのテーマになるように気がします。
> エレカシは爆音でなくても全然問題ないと思うのです。
私もそう思っていますが、世代的に「ロック=爆音」で育ってきたからでしょう、
エレカシも恒常的に低音&爆音で耳鳴りが残る音響が多いですよね。
ステージ上も観客席も両方に悪影響が残るのだから、
迫力がありつつも、耳に悪影響が残らない音響を開発して欲しいです。

声と同時に耳も大切にして欲しいと、
総合司会・宮本御大には切に願います。
by 黒のシジフォス (2012-10-07 21:31) 

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