エレカシ短歌『浮世の夢』 [二次創作]
ひまつぶし企画「エレカシ短歌」の何回目か。
前回にひきつづいてEPIC中期の傑作『浮世の夢』。
前回でとりあげた『生活』と同様に永井荷風とゆかりの深い内容だ。
アルバムのタイトル「浮世の夢」は、
私が推測するところ『墨東綺譚』の作中に登場する小説からと思われる。
永井荷風後期の傑作とされる同作で、荷風の映し姿と見られる主人公の作家が、
机のなかにしまっておいて未発表のままの書きかけの小説が「浮世の夢」という題なのだ。
アルバム『浮世の夢』は景色が和風なこともあり、短歌や俳句の七五調にぴたりとはまる。
実は最近、荷風の訳詩集『珊瑚集』を熟読して、思うところが多い。
(了)
前回にひきつづいてEPIC中期の傑作『浮世の夢』。
前回でとりあげた『生活』と同様に永井荷風とゆかりの深い内容だ。
アルバムのタイトル「浮世の夢」は、
私が推測するところ『墨東綺譚』の作中に登場する小説からと思われる。
永井荷風後期の傑作とされる同作で、荷風の映し姿と見られる主人公の作家が、
机のなかにしまっておいて未発表のままの書きかけの小説が「浮世の夢」という題なのだ。
アルバム『浮世の夢』は景色が和風なこともあり、短歌や俳句の七五調にぴたりとはまる。
実は最近、荷風の訳詩集『珊瑚集』を熟読して、思うところが多い。
(了)
【「序曲」夢のちまた】
暗くなる部屋にて
思う春もあり
夢のちまたは忘れゆくのみ
【うつらうつら】
愚かなる町の
窓辺に雀来る
楽しく眺む うつらうつらに