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横柄な希望、あるいは無知な要求 [チケット]

エレファントカシマシのライブチケットが入手困難となる昨今、
譲渡掲示板におけるチケットの交換や譲渡が盛んになっていますが、
たびたび礼儀しらずの募集告知を見て、がっかりしています。

該当されると思われる方は見ないでください。
【奴隷天国】か【この世は最高!】なみのテンションで、
こき下ろします。

私が思う「譲渡希望」のエチケットは、
開催日(ということは会場も)と席種以外の条件は出さないこと。
どうしても書きたい場合は「可能ならば」と申し添えるべきで、
頭から「こういうチケットをくれ!」というのは、間違っている。
とくに入手困難なチケットに対して、
「2枚」欲しいと、いきなり要求するのはおかしい。
どうしても手に入れたいなら、1枚ずつ手に入れて2枚にすべきで、
頭から「2枚」でというのでは、要求としか受け取れない。
しかも、チケットが余るケースは「2枚」いっぺんよりも「1枚」ずつのが多いはず。
それゆえに、「2枚」と書くことは、「1枚」あまりのチケットを逃す原因にもなる。

(追記12/18の日記に私なりの譲渡希望文を書いてみました。
 どれほどのものかご見聞ください)

(以下、注意!)

とくに、「譲ってください」という譲渡希望の掲示板に多く見られるのが、
<お願い>する立場にありながら、希望が<要求>になっている書込み。

 友人と2人で行きたいので、
 2枚連番で○月×日、△△ホール。

アホか。
お願いする立場が条件を要求してどうする。
1枚でも入手困難なものを、譲ってもらおうとする謙虚な姿勢がまるでない。

まずは1枚からお願いだろう、そしてできれば2枚あれば本望です、だろう。
そこで、理由として、こういう友人とどうしても2人で見に行きたい、
叶うなら続き番号の2枚が欲しいのですだ。
頭から、指定、指定、指定の要求かまして、厚かましいにもほどがある。
こういう掲示に限って、「お願いします」や「ありがとうございます」がないのだ。

それから、こういうのもある。

 私は目が悪く、足腰も弱いので
 ○月×日、△△ホールの前の方の席をお願いします

目が悪い、足腰が弱いは、頼み込む理由としてはまあいい。
だが、場所を指定するな。同様の身体的に不利な条件の人で後ろで見ている人もいる。
そういう「弱者」を売りにして、条件を買うようなことをするから、
ほんとうに手助けが必要なときに「弱者」の存在の真偽が疑われてしまうのだ。
購入時に障害者席がないなら、それを理由に前方を確保できる条件はない。
第一、視力が普通でも、見えない席は見えない。それでも普通の人は我慢する。

足腰が悪いは、別バージョンがある。

 私が持っているチケットは、1Fフロアですが、足腰が弱いので
 ○月×日、ライブハウス△△の2階席と交換お願いします

これは仕方がないという側面もあるが、
やはり席種を指定するというところに間違いがある。
足腰が悪い、スタンディング・フロアで鑑賞する自信がないなら、
まずその席種を購入すべきではない。
そして、よくあるのだが、交換条件に出す整理番号は非常に悪い番号であることが多い。
つまり、1Fで入場番号が悪いからよく見えないので、2Fから見晴らしよく見たい、
という意図を勘ぐる内容であることが多いのである。
じゃあ、診断書もしくは障害者手帳見せてみろ、といったら本当に証明できる人たちなのだろうか?

交換といえば、こういうのもある。

 私が持っているチケットは○月1日のA200番です
 翌日の○月2日A200番よりよい番号の方とだけ交換します。

だから、交換でも譲渡でも、基本は<お願い>だって言ってるだろ! 
なんで<お願い>する方がまず条件を出してるんだよ。
まず、お願いする。そして、できればこういう条件が<希望>です。これがマナー。
わかるか、条件は<要求>になってはいけないんだ。
<要求>ができるのは、立場が上位にあるものだけ。

 1.相手方が欲しているチケットを自分が持っていて、それを譲るとき。
 2.交換条件に合致していて、自分のチケットのほうがあきらかに条件が上のとき。

そういうときは、頭から付帯条件をつけて掲示をかけてもいい。
具体例で言えば

 持っているチケットは○月1日のA200番台2枚と
 翌日の○月2日A200番台のチケット1枚を交換してください。

この場合は、まず条件的に明らかに有利条件(金額的にも)なので、
条件付帯があることは構わない。だが、極端な事例に変換して、これを逆転させて、

 持っているチケットは○月1日のA200番台1枚と
 翌日の○月2日A200番台のチケット2枚を交換してください。

としたら、どう思うだろうか。
<希望>を<要求>とはき違えてはいけない。
<お願い>は条件をつけることはできないのだ。
どうしても条件を叶えたい場合は、交渉時にやりとりするべき話である。

先ほどの、日程ちがいのチケットの交換事例において、
同席位置あるいは同整理番号を要求する事案であるが、
あれは日程上の有利不利がある場合は、やはりバカげた要求となりうる。
それは、交換<希望>対象が特別な公演である場合である。
たとえば、ツアーの最終公演日であったり、
ゲストに人気バンドが予定されていたり、
開催日が土・日・祝日などの一般休日である場合である。
その場合に、何の付加価値のない一般公演と同様の席種を求めるのは、
どれほど横柄な<要求>だろう?

以上の例示文はすべて創作であって、コピー等はしていない。
けれど、ほぼ同種の掲示を頻繁に見かけます。
勘違いにもほどがある。そして無礼きわまりない。

相手を怒らせようとしてやってるのか?
と思う掲示さえあるのだが……実際はたんに無知なのだろうと想像している。
<お願い>のできない人たちが増えているのだろう。
誰か教えてやらねばならないのだろうが、
すまないが、あんたちの低レベルにはつきあいきれん、それが正直な告白。



誰か、
譲渡<希望>掲示板に<要求>書き込んでるアホに、
<お願い>の仕方をおしえてやってくれ!!!


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コメント 2

モト

同感!同感!すっとしました。

東京の友達が落ち込んでいて大好きなエレカシで元気つけてあげたくて
出来るだけ前で見て欲しいので若い整理番号のチケットを2枚探してます。

この反吐がでる小学生レベルの文章、前の番号が欲しいのはおメエだろうと
いいたい。こういうことを書いて譲ってくれるとでも思うんでしょうかね。
by モト (2012-04-29 17:44) 

黒のシジフォス

> モトさん、コメントありがとうございます。
(返信が遅れてすみません)

当ブログの開設当初に掲載した、辛口な項目です。
現在のように少しだけアクセス数があがって、衆目を意識するようになると、
この時のように、傍若無人には発言できない小市民な、意気地なしです。

共感いただけて、頼もしいです。
TOKYO-FMの番組内での事件もあるように、
相手を敬う気持ちと立場をわきまえた身の処し方というのが、
最近とみに世の中からなくなっている気がします。
「やり得」「逃げ得」みたいな心性というのは、「悪魔のささやき」で、
ウソをついても良い席で見たいというのは、音楽ファンの背徳にありがちなこと。
「譲ってもらう」のに場所を指定する輩は、不作法と無知の複合汚染みたいなもの。
余所のフリ見てわがフリなおせ、と自戒、自戒です。
by 黒のシジフォス (2012-05-03 23:13) 

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