どのバンド（歌手）がエレカシに似ているか？

エレカシ好きのファンといっても、
それだけを聞いている人は少ないはず。

しかし、
エレカシを聞いていると、基準は自ずとエレカシになりやすい。
そして、
どこかエレカシと共通点のあるバンドが好きになる、
という傾向も続いてしまうはず。

洋楽（海外アーティスト）のなかには、
宮本が尊敬したり、あるいは拝借したりしている元ネタがありそうなので、
外すことにして、国内のミュージシャンのなかで考えたいと思います。
誰がエレカシに似ているのかを……。


私が聞いてきたなかで一番似ているのは、
「Flower Companyz（フラワーカンパニーズ）」だと思います。
とくにミニアルバム『東京タワー』のころは、
エレカシが出した歌かと思うほど、曲調も歌もそっくりだった。
ボーカル鈴木圭介をはじめメンバーのなかに信奉者がおおく、
結果、ときどきそっくりになる時があるみたいだ。



文語調や和風が好きで骨っぽいということでは、
「The Back Horn」も似ていると思ったことがあります。
（ぴあ主催の対バン企画「battle on friday」で共演したことがあります。
　最近は荒吐きの関連企画の仙台の対バンイベントとか。）
バックホーンではボーカルの山田将司がとくに影響を受けていると思われ、
声の出し方とかステージ衣装が、宮本浩次そっくりだった時期があります。
黒ズボンに白シャツであることが多かった時期がある。
（最近は影響力を脱したのか、それほど似てません。）
音楽自体はギターの菅波栄純が主導しているので、そんなに似ていません。
歌い方とかステージワークに共通性があるだけで、
メロディが似ているわけではありません。



オシャレ系なので、外見はまったく似てないのですが、
サウンドとボーカルが似ていると思ったことがあったのは、
「Theater Brook（シアター・ブルック）」。
佐藤タイジのボーカルもどこか宮本の影響を感じさせるものがあった。
とくに『TROPOPAUSE』の頃です。
「けものみち」などは、フラカンの「東京タワー」ではないけど、
エレカシの歌かと錯覚しました。
あのときだけ似て聞こえただけで、今聞くとあまり似ていないかもしれない。



全体はまったく似ていないけれど、
ときどき影響を感じるのは、
ほぼ同キャリアの「真心ブラザーズ」。
真心は「The」が付いている初期の曲の方が、
エレカシに似ていることが多い。
「荒川土手」はエレカシの歌ではなく真心の歌です。（「土手」がエレカシ）
「頭の中」とか、宮本が書きそうなテーマの曲も多い。
歌は全然声質が違うので似てません。
音楽性もヒット後はブラス・サウンドチックで、似てません。
ただ、今でもときどき、共通性を感じる曲がときどきある。
（「人間はもう終わりだ」とか「紺色」など）



同期といえば、「怒髪天」もそうだな。
怒髪天はEPIC時代にそっくりで、以降のエレカシとはちょっと違う。
しかし、トリビュート盤でもしっくりいっていたし、
実際に方向性もそっくりな気がする。
ボーカルは全然似てない。音楽性もどちらかといえばロカビリー。



斎藤和義。……は私はエレカシというよりも奥田民生を感じる。
つまり、サウンド的にはユニコーンやソロ活動の民生の印象に近い。
実際、接点はそちらのほうが多いわけだし。
埋め込みに使った曲【やあ、無情】は確かに似てなくもない。
ただ全般的なキャリアを見ると、私は似てないと思います。



よくは知らないけど似ていると思うのは、
トリビュート盤『花男』に参加していた「King Brothers」。
このバンドは音のセッティングがエレカシにそっくり。



あと、「Scoobie Do」も曲によってそっくりなことがある。
昨年、東京事変の対バン・イベントで見たら、
ボーカルが宮本のMCを真似しているのか、そっくりだった。
歌い方がそっくりなことがあるが、音楽はファンクネスなことが多い。



むしろエレカシが真似していたRCサクセション。
とくに「自由」という歌に初期エレカシの原点を感じる





「Baby 逃げるんだ」の２番の歌詞に注目。

「ロックはもう卒業だと　アイツは髪を切るのさ」
「生意気なヤツだったのに何だか素直になったな
　レスポールが重すぎたのだろう」

宮本浩次が髪を切らない理由は案外この歌詞にルーツがあるのではないか。
…そんな風に感じてしまうのだが、どうだろう。（根拠はありません。風説です）