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宮本浩次のパイプ椅子(そもそもの疑問2) [企画もの]

 宮本浩次愛用のパイプ椅子。あれはいつ頃からステージに持ち込まれたものなのだろうか?

 MCなどを手がかりに推察すると、ギターを弾くときに座りながらでないと演奏できなかったと発言しているので、ステージでギターを弾くために持ち込んだ自前の椅子だと思われるのだが、一体いつくらい前からなのだろう。アルバムのクレジットを見ると、宮本が楽器演奏に参加しはじめたのは『浮世の夢』の頃だから、1989年頃のライブからだろうか。だとすると、あのパイプ椅子は20年選手ということになるが、その 当時からの現役選手なのだろうか? あのパイプ椅子が自前のもの20年選手だとすると、もうそろそろ耐久年数を迎え、買替えか、せめて修繕しないと危なくてしようがないと思うが、誰か手配してあげないものか。ネジの緩みか部品の歪みか、腰掛ける座部の傾斜は年々増して、いまじゃ腰掛けるとかえって弾きにくい感じになって、座るときも背もたれに尻を座部に足を下ろすようになっている。あれはバランスが悪く後ろに倒れやすいから、修繕して座部の角度を直したほうがよいと思うのだが、そういう業者はないものかどうか。
 
 もしかして、背もたれに腰掛けはじめたのは、目立ちたいとか高みから見下ろしたいとかではなく、単に座部が傾きすぎて使いにくいからそうなったのだとしたら、実に盲点である。単純に目立ちたいのだとばかり思っていた。

 ところで、最近の背もたれ跨ぎで左足を座部にかけ、右足をピンと伸ばして演奏するあの奏法(YouTubeでstarting overツアーもしくは武道館公演を確認されたい)は、いかようにして開発されたのだろうか。足腰に負担がかかりすぎて、健康によろしくないように思える。あれは、もしかして石君の<がに股奏法>に対抗しての変わり種奏法だったりするのか。
 
 たしかにギターの形状からして、ネックを持つ手側の足を軽く台にかけて、ギターのくぼみをその足に載せると弾きやすいのは理解できるが、あの高さはいかにも上げすぎだろうし、右足がつりそうなほど伸びていて腱をを痛めそうで見ていて心配になる。

 パイプ椅子座部裏に貼られた勘亭流の「男」という筆字の目印から、通称「男」椅子と呼ばれるあのパイプ椅子であるが、長年の連れ添っている割にはかなり手荒い扱いで、けっ飛ばすこともしばしば。こけたりすると、うらめしそうに見つめたりする。
 しかし、これを新品を取り替えることをしないのは、裏腹の愛情なのだろう。
 
 「男」椅子を見ていると、何だかバンドメンバーと同じく、あるいは宮本の彼女と同じような扱いなのではないかと思い、他人事でなく見えてくる。気分次第でけっ飛ばされたりするけど、愛されていることがその連れ添いぶりによくわかる。「男」椅子だってちゃんと宮本の愛に報いるように、破れ、曲がり、錆び付きながらもがんばっている。ちょっと涙ぐましいくらいだ。

 そんなパイプ椅子は、ときおりマイクコードにひきづられてヒョコヒョコと宮本の後をついていく時がある。そんな時は、あああの椅子もミヤジを慕うバンドのメンバーなのだなと、莫迦なことを考えたりする。しかもしんみりと微笑ましく。

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コメント 4

くみたっくん

あの『男』椅子そのものが20年選手とは、考えてみたことありませんでした!!
でもYou Tubeの「リッスン・トゥ・ザ・ミュージック」をみると
座面の傾き具合といい、かなり年季が入っている感じですね。

普通のパイプ椅子、あまり見かけないのでよくわからないのですが
片足を地面に残しつつ、背もたれ部分に軽く腰かけられるほど
パイプ椅子って低いものでしたっけ?
それとも、粗い?扱いのせいで、脚のX部分が広がってしまったのかしら。。。
by くみたっくん (2009-12-18 01:57) 

黒のシジフォス

>kazyさん、はじめまして。

『Rockin'on JAPAN』のレビューとは、とんでもない。
こちらは素人の手習いです。
ただ、良くも悪くも職業的に書いていないので、
悪いところは悪い、良いところは良い、はっきりいいます。
礼賛ばかりで誤魔化したりはしません。
その辺は、きっと見解の相違があって、
こいつの言ってることはどうしようもない、と思うファンもいるかもしれません。
私もたぶん思いこみで、自分がいちばん正しいような視野狭窄もあるでしょうが、
それを戒めながらやっていこうと思います。

「宝物」とはやや行きすぎた賛辞ですが、
暇つぶしの一興、笑ってご一読いただければ、このネット上の駄文の意義となります。

(コメント中にmail addressがあるので、スパムメールの標的になるので削除させていただきます)
そのかわりに、以下に本文を添付して残しておきます。

はじめまして。
こちらのブログを拝見して、まるでRockin'on JAPANのレヴューを読んでいるかのような、満ち足りた気持ちになりました。内容に同調したり、自らのエレカシ歴をふり返ったり、楽しく味わわせていただきました。
立ち上げられてまだ一カ月もたっていないこのブログに出会えたことは、まるで宝物を掘り当てたような喜びです。今後も度々訪れたいと思います。よろしくお願いします。                       

(パソコンが古いためか、「コメント」でうまく送信できずあえなくこのような形で送信させていただきました・・・・kazy)  
by 黒のシジフォス (2009-12-19 00:01) 

黒のシジフォス

>くみたっくん さん、
コメントありがとうございます。

しばらく前に考えたことを文章にしてみました。
私は5番目のメンバーと呼んでました。
パイプイスは基本的にあんまり、座部は高くないと思います。
ただ、そうはいっても、足をかけるには高いと思います。
あの姿勢、筋をのばしそうで、あぶなっかしいです。

座部の角度は、経年劣化というより、
宮本御大がガンガン足で蹴るからだと思います。
飛び跳ねたりしてますから。
たまに、後ろにけっ飛ばしたりしますよね。
あと、位置を確認しないで、座ろうとしてこける、とか…。

しかし、あの「男」椅子あってのエレカシ。
対バン・イベントでは、エレカシの目印にもなってます。
by 黒のシジフォス (2009-12-19 00:08) 

kazy

メールアドレスの削除、即座に対応していただき、ご配慮ありがとうございました。
パソコンに疎く、警戒が足りませんでした。「しまった!」とは思いながら、自分ではどうしようもできず・・・。お手数をおかけてして、すみませんでした。
by kazy (2009-12-19 02:34) 

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