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アルバムとしてカウントしたい [つれづれ]

ちまちましたジャンル分けや様態分類の不毛を感じる。
エレカシのアルバム数のことである。
レコード会社や事務所の公式サイトでは、
『昇れる太陽』につづく次回作を19枚目のアルバムと言っているのだ。

…???


…???

ということは何か、1枚抜けてやしないか?
そうだ、そこの君、正解だ。
2002年12月に発売の傑作『DEAD OR ALIVE』だよ。
『DEAD OR ALIVE』がアルバムとしてカウントされていないのだ。
まったくどういうことだ。
公式には『DEAD OR ALIVE』は「ミニ」アルバムなのだそうだ。
ちまちましたちっちぇえ話だ。
『DEAD OR ALIVE』のどこが「ミニ」なのだ。超弩級ではないか!

しかも、『DEAD OR ALIVE』が「ミニ」ではなく普通の「アルバム」であることには、根拠がある。
どのライブのMCだったか定かな記憶はないが、
総合司会の宮本氏が「俺はふつうのアルバムだと思っている」と発言した事実があるのだ。
私の記憶が正確なら、2009年の武道館ライブのどこかではなかったかと思う。

自分たちはアルバムを19枚くらい出していて、
今回もいっぱい聞き込んで一杯練習してきました、というような内容のMCだったのだが、
「なんか「ミニアルバム」があるから18枚だとか何とかいうけど、
俺は『DEAD OR ALIVE』もひとつのアルバムだと思ってる」
みたいな発言をしたのである。それで得心したのである。

『DEAD OR ALIVE』は13枚目のアルバムであって、1枚目のミニ・アルバムではない。
収録曲数がハーフサイズなだけで、内容は完全にアルバムである。
CDの収録時間のフルサイズ80分を基準にするからおかしなことになるのだ。
LP時代に収録時間が25分のアルバム作品なんて、それこそ掃いて捨てるほどある。
逆に、収録曲が1曲で70分超過の作品もあるわけだから、
ちまちま「ミニ」とか「マキシ」とか分類してる場合じゃねぇだろう。
作ってる本人が「アルバム」って言ってんだから、公式表記から「ミニ」なんて取っちまえ!!
などと、いちファンである私は毒づいている。

次回作はなんというタイトルになるかは知らないが、
通算20枚目のアルバム。
シングル「明日への記憶」は40枚目のシングル。
それで何か不都合なことがあんのか?
適当なことはしないでもらいたい。

作品がどんな意味を持つのかは、
レコード会社や事務所が決める物ではなく、
作者(アーティスト)とリスナー(ファン)が相互に決めるものだ。
中間にいてビジネスやってる連中が手前ぇらの都合で、
わけのわからない惹句で遊ぶのはよしてもらいたい。邪魔くせぇ。
エレファントカシマシには「ミニ・アルバム」なんて分類の作品はない。
今回はところどころ「べらんめぇ」口調でお届けしました。
(了)
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コメント 6

モノトーン

初めまして。自分の中で勝手に、気になるブログ第一位と称して読ませて戴いてました。DEAD OR ALIVE 私も大好きです。なかでもクレッシェンドデミネンドを初めて聴いた時はなぜか泣いてしまったし。共感とか痛みとか、そんな感傷的な涙ではなく、ただただ泣けました。歌に救われた等の話しを耳にする度に「はぁ、そうですか」的な感想しか持たなかった自分が、あの「デェーイ!!」炸裂の曲で泣くとは思いませんでした。エレカシの曲って凄いなー、理屈じゃないんだなあと痛感してます。そこで、DEAD OR ALIVEは絶対にアルバムです。に1票!
by モノトーン (2010-10-06 10:14) 

プラム

私も 「DEAD OR ALIVE」はアルバムである!に一票です。
何故なら 中身があまりにも濃いし、力作、粒ぞろいであるからです。
今でもライブでこのアルバムの楽曲のどれでも演奏されたならば 自ずと脈拍が上がります。イントロでウギャーーーッってなります。
このアルバムの次に出た「俺の道」も大好きですが 「俺の道」が生まれる前の地殻変動が起こったかのような 衝撃的作品として重要な位置づけをしています。
最初 CCCDで出たからなのか、ざらついた印象の音で 最近のきれいにまとまった感じの楽曲に対し 荒削りだけどエネルギッシュに感じます。
by プラム (2010-10-06 16:02) 

くみたっくん

私の中で「DEAD OR ALIVE」は既に大切な1枚のアルバムとして位置づけられているので
レコード会社やオフィシャルがなんと言おうと、自分の中では次が20枚目のアルバムです♪
「20枚目」・・・って。改めて凄い!!!
by くみたっくん (2010-10-07 22:17) 

黒のシジフォス

> モノトーンさん、はじめまして。
ようこそ、おいで下さいました。

「気になるブログNo.1」。光栄です。
しかし、私などはまだまだキャニオン時代からの若造ファンですから。
知らないことや、勘違いもあるので、戒めをもってやっているつもりです。
たまに、「RO69」のライブ・レビューに論難かけたりしていますがね。

『DEAD OR ALIVE』は特別な作品ですよね。
それは『ライフ』後の再結束の表明だからだと、私は理解しています。
EMI移籍後、初のバンド・サウンド作品ですから。
実はこの作品がなかったら、バラけてしまったのではないか、
そんな恐れさえありました。

『good morning』や『ライフ』の制作時に抱いていた、
ビッグ・メジャー(宮本浩次風に言うなら「セレブ」か)への野望を、
一度捨て去って、身の丈に戻った、そんな傑作だと思います。
フィクションではない、血の通ったメッセージがファンに刺さるのだと思います。
賛同いただけて、心強いです。

また、懲りずにコメント書き込んで下さい。
by 黒のシジフォス (2010-10-08 00:04) 

黒のシジフォス

> プラムさん、コメントありがとうございます。

支援の一票、心強いです。

> 何故なら 中身があまりにも濃いし、力作、粒ぞろいであるからです。

まったく同感です。
これを敢えて「ミニ・アルバム」とする理由がわかりません。
定価が安いという意味ではよいのですが、
小さな作品と言われているようで、何だか腹が立ちます。
収録数の問題ではなく、
『DEAD OR ALIVE』はひとつの大きな世界観がある立派なアルバムなのです。

SHIBUYA-AXでフライヤーをもらった時の興奮を忘れられません。
あれから、怒濤の荒くれ修行時代に突入したんですよね。
「Battle On Friday」もこのリリース直後からですし。
by 黒のシジフォス (2010-10-08 00:16) 

黒のシジフォス

> くみたっくん さん。ご同輩です。
オフィシャルが何と言おうが、
ファンはフル・アルバム作品としてカウントしつづければいいんですよ。
(ミヤジもアルバムと言ってますし)
「エレファントカシマシ」の通称が「カシマシ」から「エレカシ」になったように、
熱意を通していれば、いつか必ず変わるものです。
そもそも、売り手側としても、
40枚目のシングルと20作目のアルバムとしたほうが、
キリもよく見栄えもよいのに、「ミニ・アルバム」カウントするなんて、
馬シカ野郎のやることですよ。
by 黒のシジフォス (2010-10-08 00:21) 

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