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人のふんどしを借りて、ひと話 [つれづれ]

音楽専門チャンネル「SpaceShowerTV」のWEBページに、
音楽ライターで音楽誌『MUSICA』の編集長でもある(ロッキンオン社のメインライターであった)、
鹿野淳さんが連載を持っていて、そこでエレファントカシマシの話題が出ているということで、
のぞきに行った。

この話を知ったのは、エレカシの名門ファンサイト「エレファントカシマシDB」の掲示板コーナーのこと。
「TAO」さんと言われる方が書き込み、
その書き込みに「エレファントカシマシDB」の管理人のshowさんが、
皆にアドレスが知れ渡るようにURL(アドレス)を追記していたのである。

http://www.spaceshowertv.com/sp/content/mobile/column/shikano/2012/04/11.html

当該サイトの連載で、鹿野さんはエレファントカシマシの密着取材を自慢している。
どうやら、新作アルバムの制作を行っているスタジオに密着したようで、
まだ世間に出ていない新曲6曲を初めて耳にしたと、ほくほく顔で胸を張っている。

それはうらやましく妬ましいことであるが、
いずれ新作アルバムで聴くことができるようになるまで我慢。
我慢もまた楽しみのひとつということもある。

私が当該の記事で言及したいのはそこではなくて、
鹿野さんが自慢しているもうひとつの自慢の記述で、
「実はエレファントカシマシのレコーディングに取材が入った事はかつて一度も無く、
 30年も続いてきたバンドの初の試みだったりするんですよ。」
というところなのだ。
なぜなら、ドキュメンタリー『扉の向こう』がすぐ思い浮かんだからである。
あれって、テレビ・ドキュメンタリーの取材だよな、と。
紙媒体のメディアとしてはきっと初めてなのだろうけど、
映画館上映までした著名作品を忘れているのは、ちょっとあるまじき失態。
しかも『扉の向こう』はそれこそアルバム『扉』と少しだけ『風』にかかる、
2枚のアルバムの制作に密着した長期取材で、
あれこそ名実ともにはじめてのレコーディング取材だと思うのだが、どうだろう。



鹿野さんはエレファントカシマシとの付合いも長く、
『扉の向こう』を知らないはずはないので、
レコーディング取材ができるうれしさに、きっと記憶が飛んでしまったのだろうが、
それにしてもよりにもよってエレカシ初のドキュメンタリー取材映像作品を失念してしまうとは、
あんまりである。

扉の向こう [DVD]


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コメント 3

荷風

シジフォス様。
ご無沙汰して居ります。
荷風です。シジフォス様が仰る、レコーディング初取材の件ですが、私がツイッターにて鹿野さん、ムジカ編集長の有泉智子さん両氏に、「扉の向こう」と名付けられた、レコーディングを取材したドキュメンタリー作品がすでに存在することに対してのフォローが無いことを残念に思います、という旨の質問したところ、鹿野さんからは応答がありませんでしたが、有泉さんからコメントを頂くことが出来ました。
by 荷風 (2012-04-17 17:28) 

荷風

シジフォス様。失礼致しました。途中になってしまいました。有泉智子さん曰く、私も「扉の向こう」は大好きですよ。(私は好き嫌いについて質問した覚えはないのですが・・・)でも彼ら名義の作品とは全く別モノとしてメディアの取材が入ったのは初めてです。完全なる第三者が入ることを許した、今のエレファントカシマシの強さを体感して頂ければ幸いです。という様な旨の返答を貰うことが出来ました。私、個人的にはいまいち腑に落ちないコメントでしたが、シジフォス様はどの様な感想をお持ちになられましたでしょうか。それでは今後ともブログの更新を楽しみにして居ります。失礼致します。
by 荷風 (2012-04-17 17:46) 

黒のシジフォス

> 荷風さん、
コメントありがとうございます。
MUSICAの編集長と鹿野さんに質問してみたんですね。
その回答の苦しい言い訳、たしかに腑に落ちませんね。
まあ、本人たちも指摘されて気付いた凡ミスなのでしょうが、
ギョーカイ人のプライドがあって、謝りにくいのかもしれませんね。
ことほど左様に、ミュージシャンや作家については、編集者よりもファンのが詳しいものです。
是枝裕和氏やテレビマンユニオンのスタッフって、完全なる第三者ですよね。
発案者は熊谷昭氏だとしても。
「雑誌メディア初のレコーディング取材」が正しいコピーだと思います。
ご報告、参考になりました。また気軽にコメント下さい。
by 黒のシジフォス (2012-04-17 22:17) 

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