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白いジャケツに書いてあるのは… [つれづれ]

2012年10月31日に発売されるされる、シングル「ズレてる方がいい」。
その印象的なCDジャケット。
宮本浩次が墨書されたデザインのジャケットをまとって、
満月の照る和室に座っている、そんな和風な景色だ。
すでに10月14日の日比谷のステージが言っていたように、
耳の不調のときにまとうにはあまりにも刺激の強いデザインで、
ファンのあいだから「耳なし芳一」の名があがるのも無理からぬものがある。
ただ、ジャケットの文章はかな交じりで漢文の経文とは思えない。
何か、いわくのある文学作品が書いてあるのか、と懸命に目をこらして、
はたと手を打つ。その文面の内容に聞き覚えがあるからである。
…といえばわかるだろう、ジャケットの文面は【ズレてる方がいい】の歌詞である。
ただの漢字かな混じりではなく「変体仮名」なので、
江戸古典などを原文で読んでないと読みくだせない、難読文だ。
当て字の漢字さえわかればあとは音読みなのだが、崩し字が初心者にはわかりづらい。
(初心者というのは私のこと)

ジャケツの文字を解読の結果


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YouTubeにある二つ目のチャンネル [つれづれ]

皆さんは、YouTubeにふたつのオフィシャルチャンネルがあるのをご存じだろうか?
ひとつは「エレファントカシマシ」と題されたエレファントカシマシのページ。
もうひとつは「エレファントカシマシ Official Channel」と題されたページである。

よく知られているのは前者「エレファントカシマシ」と題されたオフィシャルチャンネルで、
こちらには2011年のアルバムツアーのダイジェストが網羅されており、
エレカシファンの御用達となっているページである。

ところが、このほかにもうひとつ「エレファントカシマシ Official Channel」と題する、
別のオフィシャルチャンネルがあったからびっくりである。
ところでこのページは誰が作成したのか?
と考えると、チャンネル・タイトルを見てもわかるとおり、
おそらく所属事務所FME(フェイスミュージック・エンターテイメント)である。
というのは、タイトルだけではなくページ管理者であるユーザー名が「qwaszxfme」だからである。
それだけではなく、ページの体裁がツアー動画を掲載した「エレファントカシマシ」とうり二つであることも大きい。
ここには現在「test」という説明のついた
2011年のアルバムツアーの「リハーサル」画像がアップされているだけである。

さらに、このページのデータを見ると、

最新アップデート:
2011/05/18
登録日
2011/04/26

となっており、ツアードキュメント掲載時に作成された別ページであることが類推される。
ただこれだけであれば、放置されたテストページの残骸なのだが、
実は、興味深いリンクがはってあるのだ。
それがこちら、「http://www.elephantkashimashi.com/news_s.html?p=2#36
2012年10月14日の日比谷野音の事務所発表ページである。
ここに何らかのメッセージがふくまれていると読むのは、深読みが過ぎるだろうか?
テストアップ用のページに日比谷野音のアドレスをリンクしたことには、
ファンが期待するダイジェスト動画の公開をふくめた何らかの考慮があるように、期待してしまう。

シングルの発売があってからしばらくはファンとの直接にあいたいする機会が減って、
なかば隠遁、そう後期ビートルズみたいになってしまうかもしれないから、
何か宮本やメンバーが元気である顔見せは、YouTubeなりユーストリームなりでやって欲しいものだ。
書き込みの機能をつかえば、オンタイムで質問やリクエストもできるし、
ライブ・コンサートをやらなくてもファンとミュージシャンがつながる場所はある、
ということで、そんな発展的なWEB活動もしてもらいたい気がする。

「エレファントカシマシ Official Channel」が公式ページかどうかは確認していないので、
ここで発表があるのか否かは全く不明です。純粋に、日陰のテストページの残骸の可能性もあります。
(了)
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2012年10月14日-日比谷野音 (仮レポ)- [ライブ]

オフィシャルが当日のセットリストと写真をHP上に掲載しています。
http://www.elephantkashimashi.com/news.html#448
遠方やスケジュールの関係でみられなかった方はぜひ。
ファンクラブ向けに次回会報で詳細を説明、今イベントの写真も多数収録するむね発表も。
収録用のビデオカメラが会場に設置してあったので、
おそらく何らかのカタチでライブの模様は出回ると思います。
ただ、演奏をしていた本人が納得して許可しないと、公開はむずかしいでしょう。
演奏にも歌にもこだわりのつよい宮本浩次ですから。
カット割りや画質はさておき、肝心の音楽と歌唱が「聞くに堪えない」と思ったら、
あの場かぎりのものになるのかもしれません。
私は公開しても差し支えない、むしろ公開して欲しい出来だと思っています。
事実関係や記憶違いがやはり散見されるので、調整しながら本稿にします。
それまでは、細部の記述は信用しないでください。

(10/15追記)

東京駅の新装オープンを見に回ってから日比谷に到着。
私は皇居前広場から祝田橋交差点を通って、公園内に進入。
時間は12:30分過ぎあたりで、グッズの先行販売がはじまって30ほどたった頃。
空は曇天。今にも降り出しそうな雲行きながら、雨がふりはじめたのは14時くらいだったろうか。
2012web101401.jpg
日比谷野音の入場ゲート前にいつもどおりのグッズ先行販売用の列。
はじめのうちは行列していたが、途中は並ばなくても売り場に入れる状態もちらほら。
この列に並んでいると、音だしがはじまる。これが13時くらい。
はじまりからバスドラの音が響いて、バンドセットがあることを主張していた。
はじめのうちはスタッフのチューニングと思われる音だったが、14時過ぎから、
時折メンバーと思われるクセのある弾き方もちらほら。
グッズ先行販売に並びながら自然と顔がニヤニヤとなる。
エレキギターの音出しも入念にやっていた。
キーボードの音も混じり、蔦谷好位置の存在も明白。
昼海幹音の野音入りを見た人もいるらしく、エレファントカシマシSの5人がそろっているらしい。

本日の主役である宮本浩次の声が聞こえたの15時過ぎ。
自分の声と周りの演奏を確かめるようにリハーサルをはじめる。
その歌声にツヤがあって元気そうなことに、場外の一同がどよめく。
最初の一節が終わると、拍手が起こる。場内に聞こえただろうか。

歌声はとても元気そうながら、音程がとりずらいのか、ところどころ探りさぐるになっている。
声を張り上げることに慎重な様子が声からだけでもよくわかる。

このリハーサルは16時前までにはすっかり終了。
開場は16:30予定のところを16:15くらいに入れ始めていた。
いつもならば花でいっぱいの入場門がガランとして寂しい。
客入れ時のBGMもなく、皆がステージを沈黙のなかで見つめているような印象。
大杉漣をはじめとして、芸能人なども足を運んで居た模様。
臼田麻美もいたような、いないような。
いつものように下手(左)側照明灯わき通路の階段にあふれんばかり。
ロッキンオンの人たちはたぶんSE卓のあるサウンドブース付近にいたのではないか。
確認できず。

そうしているうちに、暮れはじめてステージがはじまる。

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眠れず当日 [つれづれ]

なんだか色々なところの文章を読み回っていたら、結局、眠るタイミングを逸してしまった。
子守歌がわりにとエレファントカシマシの作品を聴いたのもまずい。
『町を見下ろす丘』の作品を聴いていたら、不覚にも涙が滲んできてしまった。
中年男は涙腺が弱くていけない。

自分のブログで何かアピールできる文章はないか、と考えてみたものの、
今更になって推敲もせずにロクな文章がものせるはずがない。一流の随筆家でもないのだし。
それゆえ、書きためたものの内から出来のよいのをひとつふたつ拾おうと考えて、
二次創作のエレカシ短歌を眺め返していたら、こちらでも不覚にも泣けてきた。
作者の心情に沿って作歌した幾首もの作品ゆえに、オリジナルの魂がのりうっつっているところがある。
で、結局、これも選びきれないのでほかしてしまった。とにかく、今日突然には選びきれない。

何か、どんな音楽を聴いても今日の午後からのことが頭にうかんで上の空で、どうしようもない。
きっと何も変わりはしないことはわかっていても、
少しでもがんばりすぎているのが見えたりしたら、一観客にすぎない自分は泣いてしまうだろうなと思う。
私はエレファントカシマシの宮本浩次ほど勇ましく雄々しく見えた歌手はいないし。
それは文字通り「男のなかの男」ということだが、それは腕力とか、紳士(じぇんとる)とかいうことではない。
臆病さや卑怯さまでもひっくるめて、率直な人間性をさらしてならない、
太宰治や永井荷風にも通じるような人間くささである。
一片の卑怯さや少しばかりのずるがしこさが許せない人には、宮本浩次は少々灰汁が強い。
キリストや孔子や釈迦と比べてどうこういうのも何か違う。
私生活では女性を泣かしたこともあるだろう一人の男、宮本浩次は、しかし格好がいいのだ。
それをひっくるめて自分をいつわらないのだ。

黒服系のスーツが似合うブルース・ロックを格好いいという人もいるだろう、
あるいは、カジュアルなお洒落ブランドを着こなしてスタジアムを埋めるミュージック・スターもいると思う。
ただ、そんな見栄えのする格好よさとは違う男らしさが、宮本にはよく似合う。
空意地、空元気。はったり加減で見栄をきっても、全身全霊は正真正銘。
見せなくてもいいところまでもさらしながら、前へ、前へ、その先へ先へという意気地。
「求めたりない道をあゆみつづけるもの」。

つまずいて転んでいたよ、と他所で聞きつけても、
なあにそれがどうした、人間だから転びもするさと、格好よさが一向に減らない男。
何か不孝があってしょげていたよ、と口さがないマスコミにたたかれても、
なあにそれがどうした、あの人はすぐに元通り”ファインティングマン”さと、みんなは返す。

公私ともに仲のいいロッキングオンの山崎さんが、
肉体は元気だけどなんだか精神的には元気がなかったと、つい先週まで書いていたけれど、
今週の宮本浩次は太陽を見上げて「少し歌わせてくれないか」なんて言ってくれる。
それがどれだけなのかなんて(プロとしての体裁)、たぶん二の次で、
「大丈夫さ、まだ歌えるんだ、金が取れるようになるまで少し待ってな」とばかりに、
入場料まで返してくれる太っ腹。なんて格好がいいんだ。

私が格好いいと思う男は、ああいう人なのだと、しみじみ思う。
ファンが声が聴きたいという欲求に応じてみせながら、
「歌いたいのは俺のわがままだよ」と返してみせる。
いやいや、聴きたい人と歌いたい人がいれば、それは十分に商売になる。
いな、聞くに堪えない歌で入場料取ってる人なんてそれこそ五万といる。
だけど、そういうことはしない人。そして、それに付き合う事務所の理解もすごい。

そんなこんなを考えているうちに夜は明けて、当日の朝になってしまった。
東京に出てしまえば、いろいろな風景に散歩大臣となることもできようが、
電車のなかではエレファントカシマシはとうてい聞けない。
とすれば、何を聞いて行こうか。まったく迷うばかりだ。
2006年秋のトミが戻ってきた野音もとてもそわそわした一日だったけれど、
今日はあのときにも増して、なんだか落ち落ち寝てもいられない日だ。

神無月の秋の一日。幸せな気持ちの欠片をもらって帰ってこれたらよいと思っている。
あんまりそわそわするから、たぶん、予定より早く着いてしまうだろう。
不審人物で職質されないように注意せねば(されたことは一度もないが)。
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事務所の在庫をみんなで減らそう(2012年野音グッズ販売) [グッズ]

オフィシャルHPをのぞいてみたら、グッズを販売するとの一報があった。
まとまった量だから、かなり以前に発注してしまったのだろう。
公式なエレファントカシマシのライブ(コンサート)ではないといえ、
いちおう開催するのだから、公式グッズを売って何の支障もないわけだ。
野音グッズの販売は、現地とオフィシャル通販サイトで同時刻、14日の正午から開始するらしい。
(ほぼ公式情報は伝えきったが、原文はこちらから確認ください)

チケットを払い戻す人も払い戻さない人も、
2公演分のグッズを製作してしまっただろう事務所のために、
いくらでもいいからお布施代わりに散財しようではないか。
私はかなりお財布のお腹がひもじいので、
買うとなったら、払い戻しを当てにして散財しようと思う。
事務所としても、おそらくグッズと交換で実入りがあったほうが、
「商売をして得た」という意味と、余剰在庫がなくなるという二重の意味で、
きっと達成感があるのではないか、という払い戻しの言い訳を立てている。
(払い戻さない、剛毅な人は格好いいなあ。自分は払い戻してグッズに変えてしまうが…)

とにかく、明日はグッズ販売があるっていうんで、正午には人垣があるというのだから、
いったいどんだけ前乗りすればいいのやら。
東京駅の新装オープンも見たいんで、
だいぶ朝から丸の内や日比谷界隈をうろうろして、散歩大臣にならないといけないが、
あまりきょろきょろしているとIMF会合を警備している警官にしょっぴかれそうだ。
どうれ、しょっぴかれてもいいように、刃物類やあぶない書籍は置いていこう。
ナボコフの『ロリータ』など入れていた日には、きっと間違えて桜田門までひっぱられそうだ。
私は新訳『ロリータ』(新潮文庫)を持っているが、幼児性愛者では金輪際ない。
そもそも、ナボコフの『ロリータ』は幼児性愛というフェティシズムに仮託した、
資本主義に対するするどい皮肉の書であると私は読解したが、世間知はきっと違うだろうから。

挙動不審をするとお巡りさんに捕まるが、それを恐れているのも何か違う。
何がIMFだの気持ちでもって、日比谷の入り江を幻想して歩こう。
帰りにはみんなグッズを手に手に、集会帰りだ。
グッズを売り切れにして事務所の杞憂を吹き飛ばすくらいだと、エレカシファンも剛毅だ。
(了)

[追記]
エレファントカシマシのプロデューサーでもあり盟友の蔦谷好位置が
今回の一件についてブログではじめて触れた項目を、
またしてもエレファントカシマシDBさんの管理人さんの日記で遅まきながらしりました。
リンクを貼っておきます。 「やっぱ引っ越し大変だ」(こちらから
蔦谷さんの現在のブログはさながら「イタリア日記」になっているので、
トップページから探すと大変なので、ここを踏み台にしてたどり着いてください。
個別リンクが貼ってあるので、最新ページが増えても別ページになりません。
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